5月22日、人気お笑い番組の「笑点」(日本テレビ)の司会者が10年ぶりに交代した。番組開始以来50年にわたってレギュラー出演していた桂歌丸さんに代わり、春風亭昇太さんが就任したことに視聴者から驚きの声があがっている。
三遊亭圓楽さんを後任の本命とする人が多かったのに加え、「若手」とされていた昇太さんが実は56歳だったという意外性もあったようだ。ネットには、こんな声もあがっている。
「昇太って56歳なのか…。めちゃくちゃ若く見えるな」
「40代後半と思ってた……マジで」
「40代半ばだと思ってた。年寄りだらけの中にいるからっていうのもあるかもしれないけど」
「ぜんぜん見えない。子供っぽいし」
中には「30代後半か40代くらいやと思ってた」「20代に見えたんだけどwww」という人までいる。独身で生活感がないことに加え、肌ツヤのよさを若さの理由にあげる人もいた。
「ぜんぜん見えない。子供っぽいし」
「アンチエイジングすぎっ」
「若さの秘訣を知りたいような別に知りたくないような」
「笑点」ウェブサイトのプロフィールには「いくつになっても若手のリーダー」の字が。ちなみに「笑点」レギュラーで最も若いのは、林家たい平さんの51歳。昇太さんは「一番若いから(後任に)選ばれた」わけでもないのだ。
確かに60近いといえば、サラリーマンならそろそろ定年という年頃。驚く人が多いのも無理はない。しかし昇太さんには、老境の影すらみえないのだ。
若々しさを重視する現代を象徴しているのか
23日の「スッキリ!!」(日テレ)では加藤浩次さんが、昇太さんが若手大喜利の司会も務める実力派であることにも触れつつ、「圓楽さん(先代)が司会になったときは50歳なので、そんなに若いわけじゃない」とコメントしていた。
番組は、昇太さんが10年前に笑点レギュラーになったときの自己紹介のVTRを流した。彼は「このメンバーではまだまだ若手ですが、織田信長だったらそろそろ死んじゃう歳です」と言って観客を沸かせていた。
笑点三代目司会者の三波伸介さん(初代)は、52歳で亡くなっている。昔のVTRを見ると、出演者はどこか大人びていたり老けていたりするように見えるが、昇太さんは若々しさを重視する現代を象徴しているようにも見える。悪く言うと、成熟を拒否しているのかもしれないが。(ライター:okei)
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