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クビアト、更迭にはレッドブル内の政治的思惑があったことを示唆

2016年05月23日 16:11  AUTOSPORT web

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フェルスタッペンとトレードとなったクビアト
ダニール・クビアトは、以前所属していたレッドブルF1チームの裏側には、多くの政治的思惑があることを認めている。 

 スペインGPを前にレッドブルがマックス・フェルスタッペンを迎え入れる決断をしたことにより、ロシア人のクビアトはトロロッソへと出戻ることになった。フェルスタッペンはレッドブルでの初戦で優勝。クビアトは10位に滑り込み、ポイント獲得を果たした。チームの決断について、クビアトは以下のように語っている。

「F1はコース上でどんな働きをするかが、すべてじゃない。コース外でも多くの物事が進行しているけれど、このインタビューでは話したくない。自分の内側に留めておくよ。僕は少し学習したし、この出来事は長く記憶に残るだろう。今回の決定のことは忘れない」

「いま僕は大好きなトロロッソにいて、チームとは両想いだと感じている。僕らには大いなるポテンシャルがあって、全体的に見れば僕のキャリアにとっても良いステップだったかもしれない」



 レッドブルからクビアトが更迭されるという噂は以前から話題に上ってはいたものの、決定を知らされた際には、やはりショックを受けたという。

「雰囲気的に何かがあることは、なんとなくわかっていた。レッドブルに加入した日から、今回のことは話題になっていたんだ。僕はコース上での仕事に集中していたけれど、十分ではなかったことが証明された。ソチのあとに起きたことは、わけがわからないし、ショックだった。混乱をもたらす決定だった」

 しかし、クビアトは今回の出来事によって強さを得たと考えている。

「人生のことを考えて、良い数日が過ごせたよ。人生とF1について多くを学んだんだ。今回のことで、僕は人間としてもドライバーとしても、ずっと強くなったと思う。残念ながらF1というものはコース上での仕事がすべてではないんだよ」