マクラーレン・ホンダはモナコGPでフェラーリをしのぐ速さを見せることができるとレーシングディレクターのエリック・ブーリエが語った。マクラーレンのシャシーの方が優れているからだという。
ツイスティーなストリートコースのモナコはマクラーレンにとってチャンスであると、ジェンソン・バトンやフェルナンド・アロンソも以前から発言している。
モナコでふたりがどのぐらいの位置に来ると思うかと聞かれ、ブーリエは「理論上では6位から8位の間に来ると私は考えている」と答えた。
つまりメルセデス、フェラーリ、レッドブルに続くと予想しているのかという問いに対して、ブーリエはフェラーリではなくトロロッソが上位に来るとの考えを示した。
「フェラーリはどうかな。フェラーリが脅威になるかどうかは分からない」とブーリエ。
「レッドブルは間違いない。そしてトロロッソ。彼らのマシンは非常に優れている。そしてメルセデスだ」
ブーリエは、マクラーレンのシャシーは昨年も今年もパフォーマンス上、3番手に位置していると考えている。
「去年、我々は(シャシーでは)3番手だった。だが(すぐ下の)ウイリアムズやフェラーリとの差は小さかった」
「今の序列はメルセデス、レッドブル、我々と続き、その下にフェラーリ、トロロッソ、ウイリアムズが来る」
「今は彼ら(フェラーリとウイリアムズ)は明らかに我々より下だ」
ふたりのドライバーはモナコが大きなチャンスであると期待している。
■モナコに大きな期待を寄せるアロンソとバトン
「モナコが大好きだ。数年前にはいい結果を出している」とバトンは言う。2009年にはポール・トゥ・フィニッシュ、2004年には2位を獲得しており、昨年は予選12位、決勝8位だった。
「去年はターン1でイエローフラッグが出たためペースを落とさざるを得なかった。それがなければQ3に進めたはずだった。今年こそQ3進出を目指す」
「オーバーシュートして戻ってくるということがない、僕の堅実なドライビングスタイルがモナコでは役立つんだ」
アロンソは、今はホンダのパワーが足りないことが不利になっているとして、全開率が低くパワーの差がタイムに影響されにくいモナコを大きなチャンスととらえている。
「パッケージにさまざまな改善を施し、僕らがどんどんよくなっているのは間違いない」とアロンソ。スペインではホンダがF1に復帰して以来初の予選Q3進出を果たした。
「まだ少しパワーユニットのパワーが足りない。でもモナコはパワーがさほど重要でないコースだ。だからこれまで以上のパフォーマンスを見せるチャンスになる」