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DTM第4戦:序盤のオーバーテイクでグロックが今季初勝利を掴む

2016年05月23日 06:11  AUTOSPORT web

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DTM第4戦/レースをリードするティモ・グロック
オーストリアのレッドブルリンクで開催されているドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。22日に行われた第4戦は、ティモ・グロック(BMW M4 DTM)が今季初勝利を飾った。

 前日行われた第3戦では14位に終わっていたジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW M4 DTM)をわずか0.002秒上回りポールポジションを獲得する。一方、メルセデス勢は苦戦し、ランキングトップのポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)は最後尾からのスタートとなってしまう。

 タイヤ交換義務ありの60分+1周で争われる日曜日の決勝レース。グリーンはホールショットを決め、3番手スタートのグロックは2コーナーでダ・コスタを交わし2番手に浮上する。

 DRS使用可能となった2周目にグロックはグリーンを強襲しトップを奪う。6コーナーでニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM)がロベルト・ウィッケンス(メルセデスAMG C63 DTM)と接触しコースアウト。ミュラーはリタイアとなり、セーフティカーが導入される。

 6周目にレースは再開。ペースの上がらないダ・コスタは、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)、アウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)、マキシム・マルティン(BMW M4 DTM)にも抜かれ6番手に落ちてしまう。

 一方、トップに立ったグロックは15周目終わりでピットインへ。2番手のグリーンはタイミングをずらし、19周目終わりにピットインするもグロックの前に出ることはできなかった。

 24周目、3番手争いをするモルタラとダ・コスタがサイド・バイ・サイドで争い接触。ふたりともスピンを喫し、モルタラはリタイア。ダ・コスタは下位に落ちてしまう。

 全車がピットインを終え、トップはグロック、2番手にグリーン、28周目までピットインを伸ばしたマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が3番手、ファーフス、マルティンと続く。

 グロックは快調に走行を重ねトップをキープし、今季初勝利を飾った。2位は、37周目にグリーンをオーバーテイクしたエクストロームが入った。ポールからスタートしたグリーンは3位でレースを終えた。

「完璧なレースだったし、ほぼパーフェクトな週末になった。今朝、予選でミスしてとてもイライラしていたんだ。でもこの勝利ですべてが美しくなったね。最初のスティントですべてを危険にさらすことはわかっていたが、1枚のカードにすべてをかけて、勝利を掴むことができたよ」とグロックは喜びを語った。

 メルセデス勢のトップはダニエル・ジュンカデラの12位が最上位と厳しいレースとなった。最後尾スタートだったディ・レスタは15位。ポイントを獲得することができなかったが、モルタラに3ポイント差でランキングトップを守っている。