2017年にヤマハへ移籍することを決めたマーベリック・ビニャーレスは、スズキのマシンの進化が移籍の決断を難しくしたと語った。
ビニャーレスは、来季からドゥカティへ移籍するホルヘ・ロレンソの後任として、今月19日にヤマハと2年間の契約を結んだ。
「スズキのスタッフたちを心から尊敬しているから、彼らにはできるだけ早く僕の決断を伝えたかった」
「今年限りでスズキを離れるというのは難しい決断だった。チームは僕のことを歴戦のライダーのように扱ってくれていたからね。チームから尊敬されていると実感できることは、とても重要なことだよ」
しかし、ヤマハへの移籍に関しては「次のキャリアにとって正しいステップだ」とコメントし、次のように語った。
「スズキはわずか1年で進化を果たした。だけど、最終的には自分が成長するために移籍を決断した。ヤマハは自分のキャリアに必要なものを与えてくれるだろう」
スズキはビニャーレスの後任として、ドゥカティに所属するアンドレア・イアンノーネと2年契約を結んだことを発表。現在チームに所属するアレイシ・エスパルガロは残留を望んでいるという。
しかし、パドックでは最近、スズキの来季のラインアップ候補にMoto2クラスのポイントリーダー、アレックス・リンスの名前が浮上。2015年のMoto2クラスチャンピオン、ヨハン・ザルコも候補に上がっており、イアンノーネのチームメイトが誰になるか注目を集めている。
このことに関してビニャーレスは以下のようにコメントしている。
「もし、アレイシ(・エスパルガロ)がスズキに留まれば、強力なライバルになるだろう。しかし、リンスも優秀なライダーだ。だから将来への投資も必要だろう。経験か新たな才能か、スズキは自分たちのチームが必要としているものを注意深く精査する必要があるだろうね」