世界ラリー選手権(WRC)第5戦ポルトガルは21日、SS10~15のデイ3が行われ、クリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)が総合首位をキープ。45.3秒までリードを広げている。
前日、30秒以上のリードを築いていたミークは、デイ3午前中のSS10~12と3SS連続でステージトップタイムをマーク。2番手との差を1分以上へ広げる快走をみせた。
大量リードを築いたミークは、午後のステージでは安全策としてスペアタイヤを余分に積む戦略に出る。ライバルより車重が増加したことで、ミークは20秒近くリードを削られたものの、セーフティリードを維持。自身2度目の総合優勝へ向けて前進した。
「今朝はマシンの感触に自信を持つことができた」とミーク。
「出走順も味方して、リードをさらに伸ばすことができた。ギャップが1分以上になったため、スペアタイヤを多めに積むことにしたんだ。その結果1キロあたりコンマ1~2秒程度、タイムをロスすることになったけどね」
「今日のパフォーマンスには満足している。明日、このポジションを守りきるための準備はできているよ」
総合2番手はセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がキープ。オジエは一時、総合3番手のアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に0.5秒差まで接近を許したものの、デイ3最終のSS15で意地の走りをみせてギャップを3.1秒まで押し戻した。
前日、総合3番手だったダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)は、ひとつ順位を落として総合4番手。総合5番手はMスポーツのエリック・カミリ(フォード・フィエスタRS WRC)となっている。前日のデイ2でパワーステアリングに問題が発生したヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は総合6番手につけているが、カミリとは1分以上のギャップがついている。
最終日のデイ4はSS16~19の4SS。ラリー・ポルトガル名物のジャンプスポット、ファフェも2度走行する予定だ。