21日、オーストリアのレッドブルリンクで行われたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)第3戦の決勝は、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)がポール・トゥ・ウインで今シーズン初勝利を飾った。
40分+1周(タイヤ交換義務なし)で争われた土曜日のレースは、予選でポールポジションを獲得したウィットマンが、ホールショットを決めて1コーナーをトップで通過。2番手にトム・ブロンクビスト(BMW M4 DTM)、3番手にエドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)と続き、1コーナーでコースオフしたエイドリアン・タンベイ(アウディRS5 DTM)に代わってティモ・グロック(BMW M4 DTM)が4番手に。後方では9番手スタートのマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が接触からスピンを喫し、最後尾までポジションを落とすこととなった。
レースは序盤から2番手のブロンクビストがウィットマンの背後でプレッシャーをかけ続けるも、前を走るウィットマンは冷静な走りでトップを走行。3番手につけるモルタラもウィットマンの1秒後方でチャンスをうかがうが、トップ3と4番手グロック、5番手マーティン・トムチェックまでは中盤以降は間隔を変わらず、しばらくこう着状態が続いていった。
ウィットマンは終盤に入っても、2番手ブロンクビストに付け入る隙を与えずトップを快走。最後までミスのない走りでライバルを抑えきったウィットマンが、最後も0.726秒差でトップチェッカーを受けた。
結局2位以下のブロンクビスト、モルタラ、グロック、トムチェックのトップ5オーダーも、最後まで順位の変動はなく、BMW勢が上位を占める結果に。メルセデス陣営のトップは7位のポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)となっている。