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嵐「Daylight」2夜連続TV披露! “踊り”と“歌”の魅力を別角度で伝えたパフォーマンスを分析

2016年05月21日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 5月18日発売の嵐の49枚目のシングル『I seek / Daylight』が、発売初日に約40.6万枚の売上枚数を記録し、5月17日付オリコンデイリーシングルチャートで1位に輝いた。


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 同作は、嵐の約3年ぶりの両A面シングル。「I seek」は大野智主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、「Daylight」は松本潤主演ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)の主題歌に起用され、発売前から大きな話題を呼んだ。このペースでいくと、週間売上も前作『復活LOVE』の48.5万枚、前々作『愛を叫べ』の46.3万枚を上回る好セールスが期待できそうだ。


 嵐は、発売前週からテレビ番組での楽曲披露が続いており、13日放送『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、一足先に「I seek」をパフォーマンス。発売週の19日放送『VS嵐』(フジテレビ系)と20日放送『ミュージックステーション』では「Daylight」のパフォーマンスを2夜連続披露した。「Daylight」の披露は、両番組の演出に大きな違いがあり、同じ曲ではあるものの楽曲の魅力を2倍楽しむことができた。


 『VS嵐』でのパフォーマンスは、彼らの冠番組での初披露。それを意識してか、嵐のダンス・パフォーマンスを存分に楽しむことができる構成となっていた。番組冒頭トークでは、二宮和也の「(ダンスは)結構大変だったんじゃないですか、今回」というコメントに対し、櫻井翔は「観ている人にどう伝わるかわからない」、相葉雅紀は「ガシガシ踊っている感じはない」と答えていた。いざ楽曲披露がはじまると、それらの言葉の意味がよく理解できた。激しい振付こそないが、流れるようなメロディの中に決めの振りポイントが絶妙に配置されていて、相当なリズム感がないと踊りこなすことが難しいダンスを披露したのだ。フォーメーションの見せ場も多く、松本潤をセンターにして全員で周囲をかこむ姿からは、松本主演ドラマの主題歌を、一丸となって盛り上げるような団結力を感じた。嵐のパフォーマンスをよく知るファンにとっても、見どころが多く満足できる内容だったのではないだろうか。


 一方、『Mステ』でのパフォーマンスは、ドラマ主題歌として同曲を知る人、まだしっかり楽曲を聴いたことのない人たちにむけた「楽曲のすばらしさ」を届けるような構成だった。ダンスやフォーメーションの変化は最低限におさえられ、各メンバーがまっすぐ前を向き、カメラ目線で楽曲のメッセージを届けた。特に櫻井のラップパートでは、一言一言に感情をのせたラップが刻まれ、ポジティブなメッセージがストレートに伝わってきた。ただ、ダンスシーンが少ないからといってシンプルなステージングに終わったわけではない。蔦の絡まる高い壁に囲まれたセットが、一瞬で光の差し込む開放的なセットに変化する、手品のような演出が取り入られていた。一瞬の出来事すぎてからくりは見抜けなかったが、番組側の嵐に対する本気度を感じさせられる演出だった。


 “踊る嵐”と“歌う嵐”、2日連続で異なる魅力を堪能することができた「Daylight」の楽曲披露。すでに聴き込んでいたファンはもちろん、初見の視聴者にも大きなインパクトを与え、楽曲の魅力を最大限にアピールすることができる機会となった。(竹上尋子)