先週のスペインGPをレッドブルのマックス・フェルスタッペンが制したことにより、ルノーのF1エンジンは2014年以来の勝利を得た。ルノーF1のマネージング・ディレクターを務めるシリル・アビテブールは、エンジンについて「まだ引き出せる能力がある」と評価している。
昨シーズン、ルノーはレッドブルと険悪な関係に陥り、最終的にはエンジンを「タグホイヤー」バッヂとすることで合意に至った。フェルスタッペンの優勝で、ルノーが何かしらの満足感を得たかとの質問に対し、アビテブールは以下のように答えている。
「マーケティングやコミュニケーションの面において、公式には何もない。しかし(ビリー・シャチオンにある)ファクトリーで働く400人のスタッフは、大きな満足感を得たに違いない。ルノーへの疑問を感じる者たちに対し、努力は必ず報われるということを示したのだ。(レッドブルの)エンジンには、まだ引き出せる能力がある。それを表彰台に上がった若いオランダ人(フェルスタッペン)が初めて証明したということだ」
レッドブルとワークスのルノーチームは、アップデートされた新スペックのパワーユニットに前向きな感想を抱いている。このエンジンは、今週のテストでコースデビューを果たしている。
「我々は再度、上昇傾向にある。働き方、手順、組織で、まだ変えなければならない部分も多くある。しかしこの1年半で起きた、たくさんの出来事が効果を発揮し始めている。残念ながらF1では、こういったことには少し時間がかかる。変更から目に見える効果を得ようと、昨シーズンは少々焦りがあった。そのためには1シーズン待たなければならなかったのだが、効果は出始めている。これは関わるすべての人員にとって、とても良いことだ」