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小林薫主演『深夜食堂』、映画版続編公開決定 Netflixでドラマ新シーズン配信も

2016年05月20日 10:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『深夜食堂』(c)2016安倍夜郎・小学館/映画「続・深夜食堂」製作委員会 (c)2016安倍夜郎・小学館/ドラマ「深夜食堂」製作委員会

 『深夜食堂』の続編映画『続・深夜食堂』が11月5日に公開されることが決定。さらに、ドラマの新シーズンが10月21日より、動画配信サービスNetflixにて全世界190ヶ国同時配信されることも決定した。


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 『深夜食堂』の原作は、第55回小学館漫画賞、第39回日本漫画家協会賞大賞を受賞した安倍夜郎による人気コミック。ネオンきらめく繁華街の路地裏にある小さな食堂「めしや」を舞台に、マスターが作る懐かしい味と、店を訪れた客たちの悲喜こもごもの人生模様を描く。


 映像作品はこれまで、小林薫主演で、連続ドラマが3シーズン(2009年10月、2011年10月、2014年10月)にわたって、MBS・TBS系列で放送されてきた。2015年には劇場版が公開され、最終興行収入2.5億円、最終動員数201,000人を記録。台湾や韓国など、アジア各国でもヒットを記録した。


 11月5日に公開される『続・深夜食堂』のメガホンを取ったのは『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』で第31回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、『深夜食堂』のドラマシリーズ第1弾から劇場版までを手がけてきた松岡錠司監督。キャストには、マスター役の小林薫をはじめ、松重豊、光石研、オダギリジョーらが常連客として名を連ねる。前回の映画版ゲストとして出演していた多部未華子と余貴美子も常連客として出演。さらに、今回の映画版のゲストには、佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖らが参加する。


 Netflixで10月21日より配信されるドラマ新シーズンには、『続・深夜食堂』にも出演する常連客たちに加え、岡田義徳、コ・アソン、豊原功補、佐藤B作、新井浩文、風間トオルなどがゲストとして参加。映画版でも監督を務める松岡監督のほか、『オーバー・フェンス』の山下敦弘監督、『マエストロ!』の小林聖太郎監督、『セトウツミ』の大森立嗣監督、『バースデーカード』の吉田康弘監督、『深夜食堂3』の野本史生監督がメガホンを取る。


 『続・深夜食堂』では、喪服を着るのがストレス発散という変わった趣味を持つ範子、年上の恋人・さおりとの結婚を考えている、父親を亡くしたそば屋の息子・清太、息子の知人という人物に大金を渡してしまったという、田舎から出てきた夕起子……“めしや”を訪れたワケありな客たちが、マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していく模様が描かれる。


■小林薫(「めしや」マスター役) コメント
最初から(映画の)続編があると思っていたわけではないので、今回、続編の撮影で、またみなさんと一緒にお仕事ができたという意味では、一回目の深夜食堂の映画の撮影が終わった時とは違う感じがあります。


韓国でも、台湾でも、深夜食堂の(リメイクの)ドラマが始まったっていうニュースなんかを聞くと、そのこと自体が面白いことだなあと思います。中国とか台湾、香港、韓国といった国々を見ると、こんなカウンターだけの狭い店で、しかも食堂っていうのは、なかなか日本以外では、ないんじゃないんかと思うんです。けれど、非常に共感していただいていているようで、すごいなって思います。また、撮影中も台湾とか中国からセット見学に来られたりしていたんです。そうい現場って、なかなかないと思うんですよ。
そういった意味で、非常に変わったというか、面白いドラマを僕らは日本から発信しているんだなぁという気はしています。


別に大きなドラマがあるわけじゃなくて、本当に市井の人々のドラマが根底にあるんですが、前回よりもさらに、面白い映画に仕上がっていると思います。大がかりとかじゃないですけど、一方で贅沢な感じもすると思うので、楽しんでいただけるんじゃないかなって思っています。ぜひお楽しみください。


■松岡錠司監督 コメント
毎回そうだけれど、現場に入ると、これでいいのか。俳優の表情を見て、ちゃんと引き出せているのかと本当に悩むんです。でも、劇場に足を運んでくれた方が、「いやぁー、いいものを見たよ」と言って、何年後かに見返しても古びていない作品として生き残っていけるような映画を作りたいと思っています。


(リアルサウンド編集部)