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HKT48・宮脇咲良「リハの時からキスしてた」 渡辺麻友とW主演『CROW'S BLOOD』会見レポ

2016年05月19日 12:01  リアルサウンド

リアルサウンド

【左から】宮脇咲良、ダーレン・リン・バウズマン、渡辺麻友

 渡辺麻友(AKB48)、宮脇咲良(HKT48)W主演のHuluオリジナルドラマ『CROW'S BLOOD』が、動画配信サービスHuluにて7月末から配信される。本作の囲み取材が4月26日に都内で行われ、渡辺麻友、宮脇咲良、製作総指揮のダーレン・リン・バウズマンが登壇した。


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 『ソウ』シリーズの2~4作目を手掛けたダーレン・リン・バウズマンが製作総指揮を担当する本作は、「再生医療」や「命の再生」という人類のタブーをテーマに「愛」と「血」と「謎」が絡み合うホラーサスペンス。日本の高校に通うごく普通の高校生・磯崎薫(渡辺麻友)が、謎に包まれた転校生・戸川真希(宮脇咲良)と出会い、不可解な事件や現象に巻き込まれていく模様を描いていく。


 来日するのは5回目だと語るダーレンは、過去にAKB48の劇場やコンサートを見た経験があると告白。「最初は不安もありましたが、現場でふたりの演技を見て単なるアイドルではなく、本物の女優なんだと気付きました」と初めて二人に会った時の印象を語り、続けて「麻友さんは濃いキャラクターを相手にした時の受身のリアクションが素晴らしく、彼女を見ていると一緒に恐怖感を覚えるし、共感できると思う。怖い女の子に豹変する咲良さんの演技もすごく良くて、作品の仕上がりにエキサイトしています」とふたりの演技を賞賛した。


 一方、渡辺と宮脇は「今まで、ハリウッドの監督さんにお目にかかる機会もなかったので、最初は緊張と不安でいっぱいでした」「ダーレンさんはチョコパイが気に入っているみたいで、撮影現場でもずっとチョコパイ! と言っていて楽しいです(笑)」と、それぞれダーレンの人柄を気さくで優しいと語る。


 真希との出会いをきっかけに奇妙な事件や謎に巻き込まれていく女子高生・薫を演じる渡辺は「ごく普通の女子高生が奇妙な事件に巻き込まれてしまった時の恐怖心や緊迫感を、表情や体でどう表現していくか、そこを大事にしながら演じました」と語り、クラスメイトから異質の存在として扱われる謎の転校生・真希を演じる宮脇は「私が演じる真希は謎めいた女の子で、どこか他の人たちとは違うんです。その違和感のようなものを観ている方々に感じてもらいたくて、まばたきをあまりしなかったり、ゆっくり話したりしながら、キャラクターを作っていきました」と説明。また、本作でキスシーンに挑戦しているという宮脇は「リハーサルの時からキスをしているので、キスをすることに対してだんだん感情がなくなってきました(笑)」とコメントした。


 ダーレンの撮影手法に最初は戸惑いを覚えたという渡辺は、「日本では段取りをしてからカメラリハーサルがあって本番という流れになりますが、今回はダーレンさんとカメラマンと俳優だけで段取りをして、すぐ本番なんです。その撮影スタイルに最初は驚きましたが、今では慣れてきてとてもやりやすいですし、現場での対応力も鍛えられています」と、柔軟に対応している様子を語った。


 AKBグループの活動ではシングルでWセンターを務めた経験がある二人。W主演の感想をきかれた宮脇は「麻友さんは22歳なのに全然制服が似合う」と冗談交じりに答え、渡辺は「咲良が役に入り込んだ時の集中力がすごい。普段の時のさくらも怖いと感じてしまうほど徹底していて感心しました」と宮脇の演技を賞賛した。


 本作を制作するまでの間に、秋元康と何度も意見の交換を行ったというダーレン。「秋元さんと話した時、西洋やアメリカの映画にジャパニーズホラーの良さをミックスさせたら素晴らしいものができるんじゃないかなと思った。ショッキングで怖いけど、なぜか惹きつけられてしまうような美しいものを作っていきたい」と制作のきっかけを明かす。言語の違いから日本での制作に不安を抱いていたというダーレンだったが、「世界各国で映画を作ってきましたけど、他のどの国よりも日本のスタッフは素晴らしい。すぐに僕らのやり方に慣れて、きめの細かい作業をしてくれる。とても感銘を受けました」と、日本の制作現場を賞賛した。


 本作がハリウッド進出へのきっかけになるのでは、と問われた渡辺は「もしかしたら本当にそういうことが起こり得るかもしれない。ハリウッドなんて夢のまた夢ですけど、ビックチャンス掴めるように、本作でのお芝居をもっと頑張りたいです」と意気込みを語り、続けて宮脇は「“Huluからハリウッド女優が誕生!”って言われるように頑張りたい。そのためにも、撮影が終わるまでに英語がしゃべれるよう勉強したいと思います」と目標を語った。(泉夏音)