ウイリアムズは17日、18日にバルセロナで行われたF1インシーズンテストにラジカルなフロントおよびリヤウイングを導入、2日目は一日を通してこれを搭載して走った。チームは今回のテストでダウンフォースとバランスの向上を成し遂げたいと考えている。
ダブルデッカー・リヤウイングおよびモディファイされたフロントウイングは、今季マシンの向上を狙うと共に規則が大幅に変わる2017年のダウンフォースレベルのシミュレーションの目的もあってテストに導入されたと考えられている。現行規則には従っていないため、これらは実戦に投入することはできない。
2日目にテストを担当したフェリペ・マッサは、94周を走行、1分27秒167で10人中9番手だった。
ラップタイムを追求することなく作業に集中したというマッサは、このウイングについて聞かれて「たくさんのことを学ぶことができた」と答えた。初日は開発ドライバーのアレックス・リンがこのウイングを半日使用している。
「こういったテストを本格的に行うのは初めてだ。ライバルたちと比べて劣っていると思う部分の改善を目指して、2日間、集中的に作業を行った」
「長いプロジェクトだ。明日には完全に違うスペックになるというようなことはない。でもマシンを改善するため、理解を深めつつあると思う」
「このウイングはマシンを速くするためのものじゃない。今、マシンを改善するためいろいろなものの開発を進めている。今回のテストはとても興味深かった。重要なテストだ」
ウイリアムズのテスト&サポートエンジニアのロッド・ネルソンは、今回のテストでは現行マシンの空力パフォーマンス向上を目指すと同時に来季の開発も念頭に入れて作業しており、今回収集したデータは今年型、来年型、両方のマシンの開発に役立てると述べている。