18日、スペイン バルセロナで行われたF1合同テストが2日目最終日を迎えた。マクラーレン・ホンダからテストに参加したリザーブドライバーのストフェル・バンドーンは、2番手タイムを記録、マシンに関してもポジティブな感想を語っている。
バンドーンは、デビュー戦バーレーン以来初めてMP4-31に乗り、前日のジェンソン・バトンの作業を引き継ぎ、コンポーネントの評価、セットアップの微調整、データ収集などに取り組んだ。
一日の中でバンドーンは108周を走りこみ、午前中にスーパーソフトでマークした1分24秒006で10人中2番手という結果になった。
■モナコ以降の中期的アップグレードのテストを順調に行う
チームマネージャーのデイビッド・レディングはモナコGP用のアップグレードおよび中期的な開発のテストを行い、2日間を通して順調に作業を進められたと語った。
「予想どおり、ストフェルは速く、一貫した走りをし、テストアイテムを試すたびに優れたフィードバックを提供してくれた」
「午前中は昨日に引き続き、空力相関の作業を行った。その後には昼まで新しいタイヤで空力とメカニカル変更の評価に取り組んだ。午後にはユーズドタイヤでロングランを行いながら同様のプログラムにあたった。モナコに特化したアップグレードと中期的開発コンポーネントのテストを集中的に行っている」
「シャシーもパワーユニットも2日間にわたって全くトラブルなく機能し、チームがハードワークに勤しんだことで、広範囲にわたるテストプログラムを終えることができた」
■ホンダもモナコへの準備を精力的に行う
ホンダF1プロジェクト総責任者、長谷川祐介氏は、パワーユニットの側でもモナコGPへの準備を精力的に行ったと述べている。
「ストフェルがマシンに乗り、今日もいいテストデーになりました。108周を走りこみ、予定していた作業を完了しました」
「午前中は昨日に続いて、モナコのサーキットをターゲットにしたパワーユニットのマッピングに取り組みました。午後には長めのランを走ってレースシミュレーションを行い、エネルギーマネジメントの作業を集中的に行っています」
「今回集めたデータは日本でさらに分析し、来週末のレースに向けて微調整を行います」
■「ダウンフォースが大幅に向上」とバンドーン
バンドーンは、自分が走った4月初めの第2戦バーレーンの時と比べると、マクラーレン・ホンダのマシンはあらゆるエリアで向上していると感じたという。
「走り出してすぐにマシンの感触はよかった。もちろん数周走って調整したけれど、バーレーンで前回乗った時より間違いなく進歩している。ポジティブで生産的な一日だった」とバンドーン。
「一度レースウイークエンドをフルで過ごしているから、マシンに乗り込むのにさほど苦労せずに済んだ。スーパーフォーミュラでレースをした後なので、F1のためい再調整する必要はあるが、すぐに慣れることができた」
「クルマはあらゆるエリアでよくなったと感じる。バーレーンの時よりダウンフォースの感触が大幅に向上している」
「レーシングドライバーはできるだけ長く走りたいものだけど、与えられたすべての時間を最大限に活用するよう心がけている。今日もそういうチャンスを得た」
「全体的にマシンは大きく進歩している。ハッピーだよ」
バンドーンはFox Sportsに対して「ダウンフォースが向上した。マシンはバランスがとてもよく、自信を持って走ることができる。いい感触だ」とポジティブな感想を述べている。