ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)で第2戦ホッケンハイムで優勝したポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)は、ランキング首位に立っていることに驚いていると明かした。
今季のDTMでは、アウディとBMWが昨年も使用しているマシンを継続利用する一方で、メルセデスはボディワークに改良を施した新モデルを投入。しかし、開幕前のテストではトラブルに悩まされていた。
そんななか迎えたホッケンハイム大会で、ディ・レスタは開幕戦で4位入賞を果たすと、第2戦ではポールポジションからスタート。最終的に2番手に14秒差をつけてトップチェッカーを受け、2014年にシリーズへ復帰後、初となる勝利を手にした。
ポイントランキングでは、同じくメルセデス勢のロバート・ウィケンスを9ポイント上回り、首位につけている。ディ・レスタがランキングトップにつけることも復帰後、初めてのことだ。
「最後にDTMで勝利したのは2010年だ。僕が考えていたより長く時間がかかってしまった」とディ・レスタ。
「本当に想定していない結果だった。僕たちのマシンが、ここまでのパフォーマンスを発揮するとはだれも想定していなかった」
「選手権を争っている身としては、嬉しい誤算だった。今後については前向きに考えているし、次のラウンドが待ち遠しいよ」
一方、チャンピオン候補のひとり、ジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)はホッケンハイムでポイントを獲得できておらず、ノーポイントの状態で今週末の第3戦・第4戦レッドブルリンクへ挑むこととなる。
グリーンは「僕たちのマシンは週末を通して、高い戦闘力を発揮していた」とホッケンハイム大会を振り返る。
「シーズン全体について考えれば、勝利を手にすることは十分に可能なはずだ」
「予選セッションで、僕たちはマシンからベストパフォーマンスを引き出した。しかし、決勝ではポイントを獲得できるチャンスを潰されてしまったんだ」
「どの場合も僕にミスはなかったから、かなりフラストレーションが溜まったよ」