ここ最近、Windowsパソコンを使っているとWindows10へのアップグレードを推奨する表示を繰り返し目にする。気がついたら勝手に更新されていた、という人もいるだろう。
現在、日本マイクロソフトは、Windows7または8の旧OSのユーザーにWindows10へのアップグレードを推奨している。もちろん、使用するパソコンを最新の状態に保つことは大切ではあるが、マイクロソフトの半ば強引ともいえるアップグレード推奨を「マイクロソフトの自動アップグレードテロ」と言う人もいるようだ。
「勝手に更新された ウイルスだよ」不満の声相次ぐ
5月16日、とある会社員が、興味深い画像を投稿した。社内の張り紙の画像で「5月17日、ウィンドウズ10の更新が強引になりました、注意してください」と書かれている。
「電源ONで放置すると20分くらいで更新過程に入ってしまいます。更新したくない場合、その間に拒否してください。更新が始まってしまうと1時間半くらいかかります」
この投稿が約1万件のリツイートされ、大きな反響を呼んだ。
「(更新は)かなり強制ですよ。立ち上げて電話かかって対応してたら…アップブレードされてました。1時間仕事できなかったです会社のPC がまさに17日の朝一から自動的に更新されてしまいました...1時間半くらい仕事にならず最悪( ノД`)…」
「私も昨日やられました。先にこれを知っていれば私も昨日やられました。先にこれを知っていれば……」
など、自動アップグレードに対する不満のコメントが相次いで書き込まれた。
パソコンが自動的にアップグレードされていたというユーザーは、「昨夜、勝手に更新されちまった ウイルスだよ」とコメント。有無を言わさず更新される様子は、まさに質の悪いウイルスと同じようなインパクトがある。
ちなみにアップグレードに要する時間だが、パソコンや電波状況によって一概には言えないものの、1時間かかったという人や、5時間かかったという人もいる。会議前にうっかり更新がスタートすれば仕事そのもの台無しになる可能性があるので、注意が必要だ
マイクロソフトとユーザーのアップグレード攻防戦が勃発
Windows10へのアップグレードを推奨する表示がよほどしつこいのか、自動アップグレード推奨表示をワンクリックで消去するツールまで登場している。しかし、マイクロソフトはアップグレードをWindows Updateと一体化し、さらに不満を招いている。まさにアップグレードさせたいマイクロソフトと、アップグレードしたくないユーザー側との攻防だ。
新たに表示される画面には、自動アップグレード予定の日付が表示される。更新の無理強いはされていないものの、この表示に気づかないままアップグレードしてしまう人がいるのではないかと指摘する声もある。
ユーザーの中にはWindows 10にアップグレードすることで、使用しているアプリケーションが使えなくなる人もいる。
実際に、アップグレードによって、仕事に支障が出ることを嘆くコメントがネット上には多く出ている。
「業務妨害で訴えたいレベル。昨日職場のWindows7 PCがほぼ『勝手に』10になっていた」
「生産現場や構築系のPCなんてクローズドの環境で使う事も多いし、特定のOSに特化したソフト入れてる場合も多いんだから半ば強制させるのは如何なものかと思うよ。」
Windows10へのアップグレードは、業務に支障がないか十分に考えたうえで行うようにしたいものだ。
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