フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、彼のF1での進退に関わる噂は、チーム内に緊張をもたらすことが目的だと考えている。
アリバベーネの役職が、現在テクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンに取って変わられるとの憶測が、スペインGPを前にして浮上。しかし日曜日の決勝前に、フェラーリの会長であり新CEOになったばかりのセルジオ・マルキオンネが、アリバベーネに絶対の信頼を置いていることを明言した。
2014年の終わりにマルコ・マティアッチの後を継いでから1年半となるアリバベーネは、噂に苛立った様子で以下のように語った。
「噂に耳を貸す気はない。噂の目的はチーム内に緊張をもたらすことだが、そうはいかない。気にすることなく、いまの仕事に全力を注ぐことだ」
4度のタイトル獲得経験者であるセバスチャン・ベッテルは、先週アリバベーネは「とても良い仕事をしている」と評価した上で、噂を否定した。
アリバベーネは、後継者リストにはアメリカの人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の登場人物が載っていなかったのがおかしいと、冗談まじりに更迭の可能性を一蹴した。
「噂の後任候補には、メルセデスの誰かも出ていたな。これで、いったい誰が得をした? 誰にもメリットなんてなかった。後継者リストには大勢の名前があったけれど、ティリオン・ラニスターだけが載っていなかった。載せ忘れたんだと思うけど、彼こそが最適な候補者だ!」