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ル・コルビュジエの「国立西洋美術館」世界遺産登録へ

2016年05月18日 12:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

提供:国立西洋美術館
東京・上野にある「国立西洋美術館」が、世界文化遺産に登録される見通しとなった。ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が、同館を含む7カ国17施設の「ル・コルビュジエの建築作品」について、世界遺文化遺産へ「記載」すべきだとユネスコに勧告した。文化庁の発表から一夜明けた18日、同館前には朝から行列ができた。

西洋美術館が世界遺産登録への画像を拡大

 日本やフランス、スイスを含む7カ国が、モダン建築の巨匠として知られるフランスの建築家ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が手掛けた17施設を一括して世界遺産登録に共同推薦を行っている。7月にトルコ・イスタンブールで開催される世界遺産委員会で最終審査が行われ、登録が認められた場合、大陸をまたぐ初めての世界遺産となる。
 ル・コルビュジエは、スイスで活動した後、1917年にパリに出てピュリスム(純粋主義)の画家として活動しながら35歳で従兄弟のピエールと共同で建築事務所を設立。「ドミノシステム」の考案や「新しい建築の5つの要点」を提唱し、「サヴォワ邸」に代表されるような機能的な住空間をデザインした。「ピロティ」と呼ばれる柱で構成された開放的な空間や、らせん状の回廊が特徴的な「国立西洋美術館」は、ル・コルビュジエによる国内唯一の建築作品。