総務省は5月17日、2015年の家計調査(2人以上の世帯)を公表した。1世帯当たりの平均貯蓄残高は1805万円で、前年比で7万円、0.4%とわずかに増加した。3年連続の増加で、比較可能な2002年以降で最高となっている。
前年比9.7%の「株式」保有状況がカギに
貯蓄は預貯金、生命保険、有価証券などの合計。平均貯蓄残高の中央値は1054万円で、平均値を751万円下回る。平均値を上回る32%の富裕層が平均を引き上げており、平均以下世帯が68%を占めるという偏った分布になっている。
階級別に見ると「4000万円以上」が12.1%を占める一方、「100万円未満」も11.1%に。種類別では前年比5.2%と最も伸びが大きかったのが「有価証券」。中でも株式・株式投資信託は9.7%も伸びている。ちなみに2015年は、4月に日経平均が15年ぶりに2万円を突破している。
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