17日にスペイン バルセロナで行われたF1合同テストで、ルノーのアップグレード版パワーユニットを試したレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドとルノーのエステバン・オコンは、共にパワーユニットに大きな進歩を感じたと述べた。
ルノーが予告していたとおり、この日、ルノーワークスチームとレッドブルは新仕様のパワーユニットで走行した。
リカルドはこの日、89周を走行し、1分24秒307のタイムで10人中6番手だった。テストを終えたリカルドはこの日の作業に大満足していると振り返った。
■「新パワーユニットはモナコでの躍進に役立つ」とリカルド
「現時点では今の状況にとても満足している」とリカルドは語った。
「今夜彼らがどういう結果を見出すかを待ってみるけれど、僕は今日とても満足できた」
「とても信頼性が高いし、すべてがとてもスムーズだった」
パワーユニットに進歩を感じたかという問いに対し、リカルドは「感じた。進歩があったのは明らかだ」と答えた。
「次のステップを踏まなければ。メルセデスに追いつくための小さなステップだけど、近づいているから、わくわくする」
「モナコは僕らにとって最大のチャンスになる。先週末も大きなチャンスだったけど、純粋なスピードの面でモナコは面白くなるはずだ」
ルノーのマネジングディレクター、シリル・アビテブールは、新仕様のパワーユニットはカナダGPで導入する予定であり、モナコでデビューさせる可能性はほとんどないと述べている。
しかしリカルドはレッドブルが好結果を残せるチャンスであるモナコに、少しでもパフォーマンス向上につながるものは持ち込みたいと述べた。
「(モナコには)持ち込めるものは持ち込みたい。どうするかは様子見だけど」
「持ち込めれば嬉しい。間に合うかどうかが問題だけどね」
一方、ルノーのワークスチームで走ったリザーブドライバーのエステバン・オコンも、新パワーユニットに関して非常にポジティブな意見を述べている。
オコンは、この日、プッシュはせずに走ったと言い、1分26秒530で10番手だったものの、一切トラブルに見舞われることなく105周を走り切った。
新パワーユニットの感想を聞かれ、オコンは「みんな驚くはずだよ。すごくいいんだ」と答えた。
「速さが増したと言える。テストで100パーセント プッシュすることはないが、信頼性は高かったし、何の問題も起きなかった」
「僕は(これまでのエンジンは)FP1で少し走らせた経験しかないけど、(違いを)明らかに感じた」