17日にスペイン バルセロナで行われたF1合同テストで、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは3番手タイムで初日を締めくくった。
ドライコンディションの下で行われたこの日のテストプログラムは、「強化と準備」を目標とした内容で、シーズン最初から導入してきたアップグレードをテストし、再チェックを行うとともに、ヨーロッパラウンドを通して開発を進めていくにあたり多数のコンポーネントの評価と基礎準備を行ったとマクラーレンは述べている。
午前中は空力の相関テスト、午後にはレースシミュレーションを含むロングランを行った。
午前中、バトンは39周を走行、スーパーソフトタイヤで1分23秒753を記録、全10人中トップとなった。一日を通して86周を走ったバトンは、最終的に午前中のタイムが自己ベストとなり、フェラーリのセバスチャン・ベッテル、メルセデスのニコ・ロズベルグに続く3位で一日を締めくくった。
マクラーレン・ホンダのチームマネージャー、デイビッド・レディングは次のようにテスト初日を総括した。
「今日はテストを順調に進めることができた。一日を通してチームもマシンもうまく機能し、予定どおり初日を終えることができ、満足している」
「明日はストフェル(・バンドーン)で同様のプログラムを進める。今日の作業をさらに煮詰め、モナコGPに向けてより多くのデータを集める」
ホンダのチーフエンジニア、中村聡氏は、パワーユニットに関する作業はモナコGPへの準備を中心に行ったと明かした。
「今日のパワーユニットのプログラムは、次戦モナコGPのレースセットアップが中心でした。モナコのストリートサーキットには多数の低速コーナーがあり、エンジンの低回転域での安定性が求められます。そのためフルポテンシャルを発揮できるようにするため、ドライバビリティやさまざまなモードの作業に集中的にあたりました。明日も同様の作業を行う予定です」
「トラブルなく86周を走り切りました。テスト2日目を楽しみにしています」
2日目最終日の18日はリザーブドライバーのバンドーンがMP4-31のステアリングを握る。