5月17日、F1スペインGP直後のバルセロナで行われたインシーズンテスト初日は、コンディションはドライ、やや肌寒い気候のもとで行われた。トップタイムをマークしたのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルだ。
スペインGPの予選で、フェラーリはキミ・ライコネン5位、ベッテル6位と期待はずれの結果に終わった。そのため、ベッテルは「予選で起きた問題を解決することが今回のテストの目的のひとつ」と語り、ショートランを繰り返した。結果、午後のセッションでスペインGPで自身が出した予選タイムを更新する、1分23秒220を記録して、初日のトップにつけた。
ベッテルは「グランプリの直後に同じサーキットでテストできるのは、ありがたい機会だ。フェラーリがスペインGPの土曜日に苦戦したのは周知の事実だからね。もちろん、テストするべきことは他にもあるけれど」と、コメント。
午前中、スーパーソフトタイヤでトップタイムを出したマクラーレンのジェンソン・バトンは、その後はタイムを更新することなく、総合3位で初日を終えている。
ハースのロマン・グロージャンは新シャシーで走行し、ウルトラソフトタイヤを履いて出したタイムで4番手。マノーのパスカル・ウェーレインはスーパーソフトで予選シミュレーションに取り組み、レッドブルのダニエル・リカルドを上回った。
ウイリアムズは、2017年の規定変更をにらみ、今後の開発をターゲットにした斬新なダブル・リヤウイングと暫定型フロントウイングをテスト。これらは現在の規定に合致するパーツではなく、午後は通常の2016年仕様に戻して走行を行っていた。
ルノーのエステバン・オコンは新スペックのパワーユニットで合計105周を走破。ルノー製パワーユニットの進化については、レッドブルのリカルドもポジティブに評価している。
PosNoDriverTeamTimeLaps15S.ベッテルフェラーリ1:23''22010326N.ロズベルグメルセデス1:23''337119322J.バトンマクラーレン1:23''7538648R.グロージャンハース1:23''88296594P.ウェーレインマノー1:24''2978663D.リカルドレッドブル1:24''30789738P.ガスリートロロッソ1:24''82178834A.セリスFインディア1:25''46799941A.リンウイリアムズ1:26''071861045E.オコンルノー1:26''530105