マクラーレンは、F1スペインGPにフロントウイング、ブレーキダクト、サイドポンツーン、フロアなど、多くの新パーツを持ち込んだ。
今季3度目の仕様変更となる新フロントウイングは、基本デザインは崩さずに、より複雑な形状に変化している。上部二段フラップの内側にスリットが追加され、カスケードの内側にスプリッターを追加。これらの変更により、タイヤ周辺の気流に変化がありそうだ。なお、この新型フロントウイングは予選と決勝ではジェンソン・バトンのみが使用した。
フロントブレーキダクトは“アサリの貝殻”型から新たなデザインに生まれ変わっている。
内部形状はフラット化が進み、十分な気流が確保され、ダクトとホイールの間にギャップはない。この結果、フロントタイヤ周辺の気流を整える効果が期待できる。ブレーキダクトはブレーキ周辺やホイール外側の気流など広範囲に影響を与えており、冷却効果とエアロダイナミクスの向上に寄与するはずだ。
また、あまり目立たないがサイドポンツーンはコンディションを考慮して、ややスリムになっている。