カルロス・サインツJr.はF1スペインGPにおいて、母国で6位フィニッシュ。しかし、レース前にピットレーンで違反を犯しており、戒告処分を受けることになった。
サインツJr.は決勝スタート前、コースがオープンになっていないにも関わらずピットを離れたとして、スチュワードから審議対象とされていた。しかし違反後すぐにマシンを止めたため、処分は寛大なものとなった。FIAからの声明には「ドライバーは確かに赤信号点灯中にピットを離れはしたが、すぐに停車し、何の利益も得なかったため戒告処分に留める」とある。また、ドライバーがグリッドにつくためにコースに出られる時間は13時30分で、サインツJr.がピットレーン出口を通過したのは現地時間13時29分だったと記載されている。
フェラーリの2台に抜かれるまでは、レース序盤で2台のレッドブルに続く3位を走行していたサインツJr.は、以下のように語っている。
「週末全体を振り返ってみても、これ以上の結果は不可能だったと思う。素晴らしいスタートを切って6位になれた。ハングリーに戦えて、とても満足しているよ」
サインツJr.はフェラーリとの激しいバトルは避けたものの、レース勝者のマックス・フェルスタッペンとレッドブルのダニエル・リカルドのポジションを守ったことに満足感を覚えていると言う。
「このレースは僕らのものにはならないから、無理はするなとチームから無線で連絡があったんだ。僕は『わかった、無理はしない。でも追いつかれても1周目では抜かせない』と答えた。2回ほど、うまく抑えることができて、それから行かせてやったんだ。(レッドブルのための)仕事をしていることは、わかっていた。あと5km/hの速さがあったら、ライバルたちを“ブルズ”の後ろに抑え込めたんだけどね」