世界ラリークロス選手権(WorldRX)は15日、ベルギー・メテで第3戦の決勝レースが行われ、マティアス・エクストローム(アウディS1)が前戦に続き優勝。2位にはセバスチャン・ローブ(プジョー208RX)が続いている。
先週末、ドイツ・ホッケンハイムでのシリーズ第2戦を制したエクストロームは、この週末も強さを発揮。セミファイナル1では、2位に入ったローブを約2秒引き離してトップチェッカーを受け、ファイナルのポールポジションを獲得した。
3位には地元ベルギー出身のフランソワ・デュバルが入り、決勝レース進出を果たしている。
セミファイナル2は2年連続王者のペタ―・ソルベルグ(シトロエンDS3)が制覇し、ファイナルのフロントロウを奪取。
2位にはヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)、3位にはアントン・マークルンド(フォルクスワーゲン・ポロ)と、フォルクスワーゲンRXスウェーデンの2台が続いた。
迎えたファイナルでは、ポールポジションのエクストロームが順位を維持したまま1コーナーをクリアしていく。2番手には最後尾から鋭い加速をみせたマークルンドが浮上し、3番手にソルベルグ、4番手にローブと続いていく。
2周目、トップのエクストロームは早くも独走態勢を築いていく一方で、2番手につけるのマークルンドは後半セクションでグラベルに捕まりタイムをロス。
この隙を突いたローブが2番手に浮上し、1周目にジョーカーラップの走行義務を果たして順位を落としていたソルベルグが3番手までポジションを回復した。
エクストロームは、その後も38.5秒の安定したペースで走行を重ねていき、最終的におよそ2.5秒のマージンを築いてトップチェッカー。前戦ドイツRXから2連勝を飾り、ポイントランキングでも5点差で首位に浮上している。
エクストロームは「僕のラリークロスキャリアの中で、最高の週末になったと思うよ」と喜びを語った。
「外からは簡単な戦いに見えたかもしれないけれど、トップドライバーたちのタイム差はほんのわずかだ。とても難しい戦いだったよ」
「(ランキング首位に浮上したけれど)シーズンは始まったばかりで、このスポーツでは戦況が刻一刻と変わっていく。今後も勢いを維持するために全力を注いでいくつもりだ」
2位にはローブが入り、今季初の表彰台を獲得すると同時に自身のベストリザルトを更新。3位はソルベルグが獲得した。
前戦で表彰台を獲得したケン・ブロック(フォード・フォーカスRSRX)は電気系のトラブルにより、セミファイナル進出を逃している。
WorldRX第4戦は5月27日~29日にイギリス・リッデンヒルで行われる。