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S・スピルバーグ最新作『BFG』、カンヌ国際映画祭でワールドプレミア実施

2016年05月16日 04:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』カンヌ国際映画祭にて CANAL+ / ORANGE / AFFIF

 9月17日に日本公開されるスティーブン・スピルバーグ監督の最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のワールドプレミアが、現地時間の5月14日、フランス・カンヌで行われている第69回カンヌ国際映画祭にて実施された。


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 本作は、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールの『オ・ヤサシ巨人BFG』を映画化したファンタジー・アドベンチャー。少女と“やさしい巨人(BFG)”の友情を描く。


 プレミアにはスピルバーグ監督をはじめ、スピルバーグ監督の前作『ブリッジ・オブ・スパイ』で第88回アカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランス、オーディションでスピルバーグ監督に抜擢された新人女優ルビー・バーンヒル、ペネロープ・ウィルトン、ジェマイン・クレメントらが参加。メイン会場となるPalais des Festivalsの赤い大階段に登場した彼らは、割れんばかりの拍手喝采に応えた。


 ワールドプレミアにあわせて行われた記者会見では、キャストやスタッフ陣が本作に寄せる思いを語った。スピルバーグ監督は、「想像の中の世界をストーリーとして語るということをしてみたかったんだ。歴史的な映画を作るとき、歴史の事実を正しく伝えるためにこのような想像力は横におかなければならない。しかし、今回の作品はそういう規制がなく、自由な形で展開できた。若いフィルムメーカーに戻ったような気持ちになったね」と、久しぶりにファンタジー作品を手がけることになった経緯を話す。さらに、「僕はいつも良いストーリーを追い求めているんだよ。ときには子供達の顔を見てピンとくることもある。僕はまさにこの『BFG』の原作を子供達のために読んであげていたんだ。そのときに子供達の反応でよくわかるんだよ。この物語は子供達の心をしっかりと掴む美しい物語だから、原作の世界をもっと広げられると思ったんだよ」と、原作との繋がりについても触れた。


 スピルバーグが抜擢した10際の新人バーンヒルは、人生で初めて報道陣の前に立ち、やや緊張した面持ちを見せるも、「今回の映画は初めての大作です。子供のTVショー番組に出たことはありましたが、今回は本当に夢のような経験をしました。今、こうしてカンヌ国際映画祭に来ているなんて、すごい経験だと思います。やったー! って感じ」と、小さなガッツポーズをしながら笑顔でコメントした。(リアルサウンド編集部)