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10代のF1ウイナー誕生! フェルスタッペンのレースキャリア

2016年05月16日 01:41  AUTOSPORT web

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父ヨス・フェルスタッペン(左)とマックス・フェルスタッペン
F1スペインGPで、レッドブルに移籍したばかりのマックス・フェルスタッペンが初優勝を果たした。1997年生まれのフェルスタッペンは現在18歳で、F1最年少優勝記録を更新する快挙。オランダ人ドライバーとしてもF1初優勝となり、歴史に名前を刻んだ。

 元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンを父に持ち、母ソフィもカートレースに参戦しているという環境で育ったマックスは、4歳からレーシングカートを始めてキャリアをスタートさせた。まずはオランダとベルギーで実績を積み、2010年にファクトリーチームと契約してKF3世界選手権を制覇。カート界を席巻し、2013年に4輪レースデビューを果たす。

 一躍フェルスタッペンの名を高めたのは、2014年のヨーロッパF3選手権への参戦だ。ルーキーながらシーズン最多勝を挙げて、世界戦と位置づけられるマスターズF3ではポール・トゥ・ウインで圧勝。シーズン終了後に参戦したマカオGPなど難コースへの適応能力の高さが話題となり、期待の新鋭として注目されるようになった。



 F1界ではメルセデスとレッドブルが目をつけ、フェルスタッペンは2014年の夏にジュニア・ドライバーとしてレッドブルと契約。ほどなくして、2015年にトロロッソからF1デビューを飾ることが決定する。

 2015年の開幕戦オーストラリアGPへ出場した当時は17歳165日で、史上最年少F1出走記録を更新。第2戦マレーシアGPでは7位に入賞、17歳180日で史上最年少F1入賞を記録した。2016年からF1参戦に必要なスーパーライセンス取得に「18歳以上」という条件が加えられたため、この規定が変更されない限り、フェルスタッペンの記録が破られることはない。

 F1ルーキーシーズンには“危険なドライビング”と非難を浴びることもあったが、FIA表彰式では「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」「アクション・オブ・ザ・イヤー」「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」の3部門で表彰を受け、未来のチャンピオン候補と目される存在に。

 2016年は引き続きトロロッソから参戦していたが、スペインGPからダニール・クビアトと交代するかたちでレッドブルへと昇格。チーム移籍後の初戦で見事、初優勝を飾った。