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接触に落ち込むハミルトンとロズベルグ。トト・ウォルフは「誰も責めない」

2016年05月16日 01:31  AUTOSPORT web

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回収されるロズベルグのマシン。連勝記録は途絶えてしまった
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、スペインGPのスタート直後に発生したルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの接触について「まだはっきりしていない」と話している。 
 
 スタートでロズベルグの先行を許したハミルトンは、ターン3でロズベルグのアウトから接近するも、タイヤがダートにはみ出しコントロールを失ったままロズベルグに接触、両者リタイアとなってしまった。

 接触直後、メルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマンを務めるニキ・ラウダは、「受け入れられない」アクシデントだとしてハミルトンを批判したが、ウォルフは両ドライバー、ラウダ、エグゼクティブディレクターのパディ・ロウが集まったブリーフィング後に「誰かを非難することはない」と語っている。
 
「ドライバーふたりと話したよ。ただ、現在はっきりした答えは出ていない」

「チームはスペインGPまでに懸命に努力してきたが(ワンツーで獲得できたはずの)43ポイントを失ってしまったのだから、非常に厳しい状況だね」

「しかし我々はドライバーにレースをさせるために準備をするし、このようなことは起こり得るものだ。スチュワードに判断を委ねるよ。我々の意見としては、誰かを非難することはないということだ」



 ウォルフは両ドライバーが出席したブリーフィング後に取材に応えたが、モーターホーム内の雰囲気は良くなかったと話す。

「非常に難しいシチュエーションだ。ふたりとも落ち込んでいるよ。彼らはチームの努力を知っているし、彼ら自身にも展望があっただろう」

「もう一度、彼らと話すつもりだ。このようなことを二度と起こさないために、映像を見てデータをチェックしなくてはね」

「雰囲気は良くなかったよ。ワンツーフィニッシュを実現できたはずだし、多くのポイントを失ってしまったのだから」

 ラウダのコメントについては次のように語っている。

「ニキは元レーシングドライバーだ。彼なりの意見がある。ドライバーはクロかシロかのどちらかだからね」

「彼の意見は尊重する。そのような見方もできるだろう。しかし、データを確認してドライバーと話せば、また見えてくることもある」

 2014年のベルギーGPで両者が接触したときと同じ気持ちかと問われたウォルフは「我々は成熟したチームだ。このような出来事の対処については心得ている」と話した。