F1スペインGP決勝で、レッドブルに移籍して初戦のマックス・フェルスタッペンが初優勝を挙げた。これまでセバスチャン・ベッテルが持っていた21歳と73日の最年少優勝記録を塗り替え、18歳227日で自身F1初優勝を達成した。
フェルスタッペンは2ストップ作戦を完遂し、44周目にトップに立ってからはフェラーリのキミ・ライコネンによる追撃をしのぎ、首位でチェッカーを受けた。本人はレース後のインタビューで「最後は耐久レースみたいだった」と語っている。
レースは、オープニングラップでメルセデス2台が同士討ちという波乱の幕開け。2番グリッドからスタートしたニコ・ロズベルグが1コーナーを制したが、その後、逆転を試みたルイス・ハミルトンがコントロールを失ってロズベルグに接触、ふたりは4コーナーのグラベルでリタイアすることになった。
メルセデス2台が消えたあと、レースをリードしていたレッドブルのダニエル・リカルドは3ストップ作戦を採用。終盤は表彰台をかけてベッテルに何度もバトルを仕掛けていたが、65周目に左リヤタイヤのパンクに見舞われてしまう。リカルドはタイヤ交換のため4度目のピットインを行い、コースに戻って4位でレースを終えている。
トロロッソは地元スペインのカルロス・サインツJr.が6位、レッドブルから出戻りとなったダニール・クビアトが予選13位から10位入賞。予選Q1落ちを喫したウイリアムズのフェリペ・マッサは8位まで挽回した。
フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグはマシン後部から火が出て、20周でリタイア。フェルナンド・アロンソは無線で「ノーパワー」と伝えてストップし、母国グランプリを45周で終了。また、ハースのロマン・グロージャンが終盤ガレージでマシンを降りている。
マクラーレン・ホンダは、1台のみとなったジェンソン・バトンが9位で入賞を果たしている。