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全日本F3第4戦富士:ポールスタートの佐々木大樹がトムス勢を振り切り連勝

2016年05月15日 18:01  AUTOSPORT web

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全日本F3第4戦を制した佐々木大樹(B-MAX NDDP F3)
全日本F3選手権第4戦は5月15日、富士スピードウェイで21周の決勝レースが行われ、前日の第3戦でも優勝を飾った佐々木大樹(B-MAX NDDP F3)が連勝を飾った。

 晴天に恵まれた富士スピードウェイで、午前10時55分にフォーメーションラップのスタートが切られた全日本F3の第4戦。前日ウイナーの佐々木がスタートを決めるも、それよりも素晴らしい蹴り出しをみせたのは、2番手スタートのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)。1コーナーで佐々木のインを突き、トップに浮上する。

 しかし、2周目のコカコーラ・コーナーでマーデンボローはコースアウト。すぐにコースに戻るものの、佐々木、さらにその背後につけていた山下健太(ZENT TOM'S F312)にもかわされ3番手に。その背後には坪井翔(ZENT TOM'S F314)、千代勝正(B-MAX NDDP F3)と続き、序盤はB-MAX Racing Team with NDDPとTEAM TOM'Sの5台による僅差の接戦となった。

 そのなかで、佐々木は山下とのマージンをコントロールしながら首位をキープ。一方、3周目に坪井をかわした千代と、3番手マーデンボローのバトルが激しくなっていく。14周目には一度は千代が前に出るものの、マーデンボローがやり返すなどサイド・バイ・サイドのバトルが展開されていった。
千代とマーデンボローがまさかの接触
 しかし、15周目の1コーナーで千代がわずかに前に出るものの、2台のタイヤ同士がヒットしてしまう。千代はこれでスピンを喫し、マシンにはダメージがなかったものの、タイヤを大きく損傷しており緊急ピットイン。タイヤ交換後コースに戻ったものの、最後尾となってしまった。一方のマーデンボローも、坪井に先行を許してしまう。

 これで上位のオーダーは佐々木、山下、坪井、マーデンボローと変化。週末をとおして好調だった佐々木は最後まで盤石の走りで逃げ切り、この富士戦でダブルを達成した。なお、佐々木は開幕の鈴鹿、富士の2戦のみのスポット参戦。ある意味で有終の美を飾ることとなった。

 2位は山下、3位は坪井とTEAM TOM'S勢が表彰台を獲得。マーデンボローは4位、5位に石川京侍、6位に牧野任祐とTODA FIGHTEX勢が続く結果となっている。

 F3-Nも前日同様激しいレースが展開され、中盤以降はDRAGON(B-Max Racing F308)と片山義章(Petit LM Racing)のマッチレースに。片山は1コーナーでアウトから何度もDRAGONに仕掛けるが、「最後の3周で決めようと思っていた」片山が19周目の1コーナーで今度はインへ。見事DRAGONをかわし今季3勝目を飾った。3位には廣田築(アルビレックスF306TLM)が入っている。