F1スペインGP予選では、ルイス・ハミルトンがバーレーンGP以来のポールポジションを手にした。開幕戦から4連勝を続けているニコ・ロズベルグは0.280秒差で、2位につけている。
メルセデスの2台は、予選最後のQ3セッションでも早めにコースイン。ルイス・ハミルトンは最初のセクターから好タイムを刻んでいたが、10コーナーのブレーキングでミスがあり、ロズベルグの先行を許してしまう。さらにレッドブルに移籍したばかりのマックス・フェルスタッペンが2番手に食い込み、ふたりに割って入る。
しかし、レッドブルのダニエル・リカルドは1アタックでフェルスタッペンを上回り、貫禄を見せつけて3位に飛び込んだ。フェラーリはレッドブルに及ばず、キミ・ライコネン5位、セバスチャン・ベッテル6位という失意の結果に終わっている。
マクラーレン・ホンダは、母国の声援を受けるフェルナンド・アロンソが10位に入り、新たにタッグを組んだ2シーズン目にして初のQ3進出を果たした。地元勢としては、トロロッソのカルロス・サインツJr.もQ3入りを決めて、予選8位。レッドブルから出戻りとなったダニール・クビアトの予選13位と、明暗を分けた。サインツJr.はフリー走行で、ハードタイヤでのロングランペースが良かったため、決勝の戦略にも注目したい。
もし、ここでメルセデスのどちらかが優勝すれば、ワークスとして節目の50勝目となる。記念すべき勝利をチームに持ち帰るのは、大きな記録に挑むロズベルグか、それともハミルトンが復活の狼煙を上げるのか。スペインGPの決勝は15日、現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。