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喫煙&飲酒も 認知症になりやすい人の傾向とは?

2016年05月14日 19:50  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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人の名前が出てこないなどの物忘れが増え、「これって認知症?」と悩んでいる人も少なくないのでは? 脳の専門医・田澤俊明先生(新都心たざわクリニック院長)によると、次のような人は認知症になりやすいので注意が必要とのこと。 ・健康面 2型糖尿病を患うとアルツハイマー型の原因と言われるアミロイドβタンパクを分解できなくなるため、発症リスクは正常な血糖値の人に比べて約4.6倍になるという研究結果も(きちんと治療すれば問題なし※)。また、高血圧などの生活習慣病は、脳出血や脳梗塞のリスクが高まり、脳血管性認知症の引き金になりかねない。 ※最新の研究では、2型糖尿病の治療で使用するインスリン抵抗性改善薬がアルツハイマー型の認知症の発症を抑えるとも。 ・嗜好(しこう) 喫煙は、脳の認知機能の低下の原因に。お酒はほどほどであれば問題ないが、飲みすぎは脳を萎縮させる原因となる。 ・性格 度が過ぎたきちょうめんさやまじめな人は要注意。ストレスでバランスを崩し、脳を老化させる。また、人見知りで人とあまりコミュニケーションをとらないのも、脳への刺激が少なくなる要因に。ちなみに、勉強ができる、できないは関係なし。 ・体格 やせすぎはNG。イギリスの研究によると、BMIが20以下のやせている人は認知症発症のリスクが健康体重の人(BMI20~25)に比べて、34%高く、意外にもBMI40以上の肥満の人のリスクは健康体重の人に比べて29%も低いという。 ◎教えてくれたのは脳の専門医・田澤俊明先生 新都心たざわクリニック院長。日本脳神経外科学会評議員・専門医。脳外科医として3000例という豊富な執刀経験を持つ。現在は脳卒中防止のために尽力。日本体育協会公認のスポーツドクターでもある。著書に『脳は死ぬまで進化する』(主婦の友社)など