SBK第6戦マレーシアのレース1はトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
スーパーポール1スタートと同時に雨に見舞われた。あっという間に路面を濡らす。しかしすぐに雨は上がり日が差すという気まぐれな天気。最後のアタックはほぼドライコンディション並のタイムが出るまでに状況が回復。サイクスとレオン・キャミア(MVアグスタ・レパルト・コルセ)がスーパーポール2進出を決めた。
スーパーポール2では最後の最後にサイクスがポールポジションを獲得。スーパーポール1とスーパーポール2の両セッションを制すると共に、従来のレコードをコンマ756秒も上回った。2番手はアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)、3番手はジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)。フリー走行では10番手、11番手と遅れを取ったカワサキだが、スーパーポールではきっちりと2台共にフロントロウを獲得した。
レース1はドライコンディションでスタート。ホールショットを奪ったのはロウズ。レイ、サイクス、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、ダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)と続く。オープニングラップでサイクスが2番手浮上。サイクスはさらに2周目に入る直前でトップ浮上。レイもサイクスに続き、ポジション奪回をねらったロウズはラインを外して4番手に後退。
サイクスはラップレコードを更新しながら、あっという間に後続を引き離して逃げ切り体制に入る。追いかけるレイの背後にはデイビス、ロウズ、ニッキー・ヘイデン(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)と続いて4台でセカンド集団を形成。レース中盤にはレイとデイビスの一騎打ちに。
最後までトップを快走したサイクスは、後続を5秒以上引き離して今季2勝目。スーパーポール1、スーパーポール2、レース1とこの日3セッションを制する完全勝利。レイもデイビスを徐々に引き離し、単独2位フィニッシュ。今季4度目のカワサキワンツーを飾った。3位表彰台はデイビスが獲得した。