インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されているインディカー・シリーズ第5戦インディGP。13日に行われた予選は、ランキングトップのサイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)がポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、下位に沈んでいる。
2連勝でランキングトップを走り続けるサイモン・ペジナウ。アメリカンモータースポーツの聖地インディアナポリス・モータースピードウェイでも彼の快進撃は続き、ポールポジションを獲得した。
2014年に改修を行い、普段のオーバルとは逆回りでメインストレートと南ショートストレートを使うロードコースを使用して開催されているグランプリ・オブ・インディアナポリス。
午前中に行われたプラクティスでは、ウィル・パワーがレコードタイムを破る速さを見せトップ。ファン・パブロ・モントーヤ、ペジナウが続き、チーム・ペンスキーが1-2-3を獲得した。
快晴の中、予選がスタート。Q1は、ふたつのグループに分けて走行が行われる。グループ1は、琢磨のチームメイト、ジャック・ホークスワース(AJフォイト)がトップ通過。グループ2に走行したパワーは、プラクティスのタイムを上回る1分8秒6746を叩きだしトップでQ2に進む。
しかし、パワーはQ2で手痛いミスを犯す。ターン12でウォールに少し触れてしまい12番手に。チームメイトのモントーヤやスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)もタイムを伸ばせずQ2で敗退となる。
ポールを決定するファイアストン・ファストシックスに進出したのは、ペジナウ、グラハム・レイホール(RLLR)、ジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)、ホークスワース、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)と新鮮なメンツとなった。
ペジナウは、このファストシックスで1分8秒6868と圧巻の走りを見せ、今季2度目のポールポジションを獲得。2番手はキャリアベストグリッドとなるキンボール。3番手にレイホールが続いた。
「今までの中で今シーズンがいちばん楽しんでいるよ。最高のドライビングができてる。少しずつ成功への自信を掴んでいるんだ。ペンスキーのクルーに感謝したいね。素晴らしいクルマを僕に与えてくれた」とペジナウ。
直前のプラクティスで5番手に付け予選での活躍が期待された佐藤琢磨だったが、「苦しい予選になってしまいました。午前中には進歩を見せていいマシンバランスでしたけど、予選では大きな違いがありました」とQ1をクリアできず、22番手から決勝レースに挑む。