ルイス・ハミルトンは、2017年に追加された新規則について、F1にとって良い変更にはならないと懸念を示している。
2017年は新たな空力パッケージに加え、フロント&リヤタイヤとも、さらに幅広い仕様になることが先月決まった。ハミルトンは、このような改定が今季序盤2戦だけ採用された予選フォーマットのような不幸を招くのではないかと危惧。新規則について質問され、次のように語っている。
「慎重に言葉を選ぶべきだけど、F1にとって良いことだとは思わない」
「ボクたちはベストをつくすつもりだし、チームのみんなにとっては大変な仕事になるだろう」
「何かを変えようとしても、何も変わらないものなんだ」
「僕の言っていることが間違いであってほしい。とにかく今年の予選フォーマットのようなことにはならないでほしいよ。ドライバーにとってもファンにとっても良い変更になることを望みたい」
一方チームメイトのニコ・ロズベルグも「新規則はドライバー同士のバトルには、いい影響を及ばさない」と語っている。多くのダウンフォースを得た速いクルマになれば、オーバーテイクはより難しくなり、F1を間違った方向へと進ませてしまうと考えている。
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、もっとレースが面白くなるならば、変更点について再考するべきということでチームのドライバーたちと意見が一致している。
2017年導入の新たな規則については、先月開かれた世界モータースポーツ評議会において正式に承認、レギュレーションとして適用される予定だ。