バレンティーノ・ロッシはマーベリック・ビニャーレスがヤマハへの移籍よりも、スズキ残留を検討していることに対して理解を示した。
ビニャーレスは、ヤマハからドゥカティへの加入が決まったホルヘ・ロレンソの後任として注目を集めている。しかし、ビニャーレス自身は将来について決断に至っておらず、MotoGPクラスで走るチャンスを与えてくれたスズキに残留するべきかで頭を悩ませている。
レプソル・ホンダ・チームに所属するダニ・ペドロサもヤマハへの移籍が噂されるなか、ロッシは来年どちらのライダーが加入してもうれしいと述べた。
ロッシは、ビニャーレスがスズキ残留を検討している事についても理解を示し、ロードレース世界選手権(現MotoGP世界選手権)の500ccクラスでチャンピオンを獲得し、キャリアの全てをスズキで終えたケビン・シュワンツを例に次のように語った。
「スズキはケビン・シュワンツの時のように、マーベリックとよりロマンチックな関係を維持しようと心がけているね」
「スズキのバイクはポテンシャルがある。だけど現状は厳しいかな。その点ヤマハは強者であり、すばらしいバイクを走らせている。マーベリックのヤマハ移籍が実現したとしたら、彼にとって新しい挑戦になると思うよ」
先日のフランスGPでスズキを復帰後初の表彰台に導いたビニャーレスは、レース終了後、自身の将来についてこう語っている。
「自分の将来について今考えること自体が間違っていると思う。家に帰ってリラックスしている時にじっくり考えたい。答えを完璧に固める時間を作るのも難しい状況だけどね」
「決断は本当に難しいものになる。できるだけ早めに発表できるよう心がけるつもりだ」