2016年F1第5戦スペインGPは、5月13日にフリー走行1回目が行われた。気温16度、路面温度25度、快晴のもと今季のヨーロッパラウンドが開幕。まずはフェラーリの2台が唯一ソフトタイヤで出したタイムではあるがメルセデス勢を退け、ワンツーで締めくくった。
また今週末のタイヤ選択は、ハード、ミディアム、ソフトとなっており、今季はじめてハードタイヤが投入されている。各車アップデートを施したマシンでの走行となり、タイムシートにどのような変動があるのか注目が集まった。
セッション開始直後に周回を重ねたのはメルセデスの2台。序盤は上位にミディアムタイヤを履くニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンが並ぶ。
その後、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンのフェラーリ勢がソフトタイヤでタイムを更新しはじめ、約45分が経過したところでライコネンが1分24秒089とトップタイムを記録。ロズベルグ、ハミルトンも自己ベストを更新したものの、タイムはそれぞれ1分24秒454、1分24秒611と及ばず結局3番手、4番手に終わっている。
そして残り約25分となったところで、ベッテルが唯一の23秒台となる1分23秒951とトップタイムをマーク。フェラーリの2台がソフトタイヤでメルセデス勢を上回り、フリー走行1回目を制した。
ロシアGP後にレッドブルへと昇格したマックス・フェルスタッペンは、チームメイトのダニエル・リカルドに続く6番手。一方トロロッソに降格となったダニール・クビアトは、チームメイトのカルロス・サインツJr.から約コンマ5秒遅れの12位となった。
また、ルノーはジョリオン・パーマーに代わり、テストドライバーのエステバン・オコンを起用したが、残念ながらタイムを記録できずに終えている。
前戦で今季初のダブル入賞を果たしたマクラーレン・ホンダの2台は、母国グランプリとなるフェルナンド・アロンソが10位、ジェンソン・バトンが19位となっている。
フリー走行2回目は、このあと日本時間5月13日21時(現地時間14時)に開始される。