フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ダニール・クビアトが彼に接触する事故を起こしたことと、レッドブルがクビアトを外してマックス・フェルスタッペンを起用する決断を下したこととは無関係であると語った。レッドブルはロシアGP前にドライバー交代を決めていたと、ベッテルは述べている。
ロシアGPのオープニングラップでクビアトはベッテルに2度にわたり追突、それによってベッテルはリタイア、ベッテルに接触されたダニエル・リカルドも後退し、レッドブルはノーポイントに終わった。
その数日後、レッドブルはドライバー交代を発表したが、チーム代表クリスチャン・ホーナーは、この一件だけで決めたのではなく、熟考の後の決断であり、クビアトはコンスタントにリカルドよりパフォーマンスが劣っていると述べた。
第5戦に向けてスペインに到着したベッテルは、クビアト降格について聞かれ、次のように話した。
「ソチで起きたことと(クビアト降格と)は関係ないと思う。僕の知るところでは、事前に決まっていたんだ」
「マックスにとって素晴らしいチャンスだね。ダニールにとっては嬉しくない判断だけど。でもこういうことは関係者に聞くべきだと思うよ」
■「クビアトはF1にふさわしいドライバー」とベッテル
ロシアGPでリタイアした後、ベッテルはレッドブルのピットウォールを訪れ、ホーナーと話をした。
「何が起きたのか明白だったから、彼(ホーナー)に彼(クビアト)と話をしてほしいと言った。その後、クリスチャンはダニールと話をしたと思う」
事故直後には興奮していたベッテルだが、クビアトが謝罪の電話をかけてきた勇気を褒め、才能も認めていると語った。
「彼は勇敢にも僕に電話をして謝罪、あるいは説明をした」
「彼は自分がミスをしたのだと分かっていたし、僕にとってはこの話はそこで決着がついている。ああいうことは起こるものなんだ」
「僕はダニールを高く評価している。純粋なスピードという面でものすごく優れている」
「もしかすると今のフォーミュラは他の人と比べると彼には合っていないのかもしれない。それでも才能や純粋な速さを考えると、彼はF1に値するドライバーだ」