ゲルハルト・リヒターの作品『ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島』が、5月28日から愛媛・豊島で一般公開される。
瀬戸内海に浮かぶ島の1つ・豊島で展示される同作は、190センチ×180センチの透明のガラス板14枚が角度を変えて連続して並ぶ作品。全長は約8メートルにおよび、リヒターによるガラスの立体作品としては最大になるという。
また作品を収蔵する箱型の建物もリヒターのアイデアとデザインをもとに建設。建物は竹林に囲まれた斜面に建てられ、海側が全面ガラス張りになっている。室内に入る光は時間の経過や季節、天候に応じて変化し、作品を構成する14枚のガラスは周囲の風景や鑑賞者の影を映し込みながらその光を反射する。リヒターは2011年秋に瀬戸内海を初めて訪問し、豊島に滞在。現地の風景や自然を気に入ったことから同地に作品を恒久展示することを承諾したとのこと。
なお『ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島』の一般公開は土日、祝日限定。鑑賞は無料だが、受付で身分証明書の提示や氏名、住所、電話番号の記入が必要となる。