多くのF1チームが大型アップデートを準備しているスペインGP。まずは、ロシアGPで登場したディテールを確認しておこう。
レッドブルは、リヤウイングに新しい翼端板を取りつけた。後部に向けて右上がりの3本のフィンが追加されている。これはボーテックスジェネレーターの効果を狙ったもので、ドラッグを抑えてウイングの効率を上げる狙いだろう。
レッドブルのセカンドチームと位置づけられているトロロッソは、昨年型フェラーリ製パワーユニットを使用。エンジンのパフォーマンス不足を相殺するために、中国GPでは低ドラッグ仕様のリヤウイング2種類を投入していたが、ストレートが短いソチにも同様のパーツを持ち込んだ。
翼端板は、翼端に近いところでカットされている箇所があり、そのエリアで強力な渦を形成。その渦はダウンフォースを犠牲にしながらも、全体的な効率とトップスピードにおいて効果を上げている。