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スパイからの手紙/フェルスタッペン奪還の可能性は消滅したのか

2016年05月11日 19:51  AUTOSPORT web

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スペインGPからレッドブルドライバーとなるマックス・フェルスタッペン
事件はサーキットの外でも起きている。もちろんサーキットの中で起きているのは言うまでもない。シーズン開幕後も水面下で蠢いているチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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RED BULL:フェルスタッペン“拘束”の噂

一石二鳥となったヘルムート・マルコの策

 マックス・フェルスタッペンとダニール・クビアトの突然の交代劇は、新たな「ワンダーボーイ」をメルセデスやフェラーリにさらわれないように、ヘルムート・マルコが打った予防策だったと見られている。

 レッドブルとフェルスタッペンは来季からレッドブル・レーシングに籍を移すことで基本的に合意していた。だが、新たな契約書にサインするまではフェルスタッペンは形式上フリーエージェントとなり、そこを他のトップチームに狙われる可能性がある。この「穴」を塞いでおくために、マルコはクビアトのドライビングが2戦続けて物議を醸したことを利用して、フェルスタッペンのレッドブルへの移籍を6カ月、前倒ししたのだ。

 これで当面はフェルスタッペンがトップチームからの誘いを受けて、気もそぞろになる恐れはなくなるだろう。また、ダニエル・リカルドも新たなチームメイトからのプレッシャーを強く感じるようになれば、まさにマルコの狙いどおりということになる。
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