スペインGPを前に、ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏は、トークンを使ったパワーユニットのアップグレードをいつ行うのかはまだ明らかにできる段階ではないと語った。
パワーユニットの開発に使えるトークンをメルセデスは2、フェラーリは3をそれぞれロシアで使っており、ルノーはバーレーンで1トークンを消費、スペインGP後のテストでは大型アップグレードを初めてコース上で試す予定だ。ホンダのみが開幕して以来まだトークンを使用していない。
ホンダには今季中に使えるトークンが14残っているが、長谷川総責任者は、これを「段階的にというより、効果的に使いたい」として、使う時にはいっぺんに大規模アップグレードとして投入する考えであると示唆していた。
スペインGP直前の9日、マクラーレン・ホンダから発表されたコメントで、長谷川総責任者はトークンの使用プランは未定であると改めて確認した。
「パワーユニットの開発は続行中で、どのレースでトークンを入れたアップデートを導入するのかは未定です。ですが(スペインGPの)日曜のレースで再びポイント争いができることを期待しています」
■ダブル入賞でいい雰囲気のなか、ヨーロッパラウンドをスタート
ロシアGPでダブル入賞を達成したことで、ヨーロッパラウンドスタートに際し、チームの士気はますます上がっていると、長谷川総責任者は語った。
「スペインGPから、忙しいF1のサマーシーズンがスタートします。序盤4戦のフライアウェイではさまざまな出来事がありましたが、ロシアでダブル入賞を果たすことができました。メンバー全員が意気揚々とし、互いに連帯感を持っているのが見られて嬉しいです」
「カタロニア-バルセロナ・サーキットはテクニカルなコースで、序盤4戦ほどはパワーユニットに厳しいコースではありません。ですがマシンバランスに対するストレスはかなり大きくなります」
「パワーユニットに関しては、エネルギーの回収とデプロイメント、スロットルレスポンスといったものを正確な値で行うことが重要になります。ドライバーたちの要求に合った、最適なバランスを提供することに集中していきます」