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『狂い咲きサンダーロード』復活プロジェクト始動 石井岳龍監督、宮藤官九郎らによる決起集会も

2016年05月10日 17:51  リアルサウンド

リアルサウンド

『狂い咲きサンダーロード』

 石井岳龍(聰亙)監督の『狂い咲きサンダーロード』ブルーレイ化に伴う復活プロジェクトが始動することが決定した。


参考:『爆裂都市』から『ソレダケ』へーー石井岳龍監督が再びロック映画に向かった理由


 『狂い咲きサンダーロード』は、『爆裂都市 BURST CITY』『ソレダケ/that's it』『蜜のあわれ』などで知られる石井監督が、日本大学藝術学部映画学科在籍時、22歳の若さで卒業制作として発表したインディペンデント映画。「市民に愛される暴走族」を目指す同輩や自分たちを取り込もうとする政治結社に反抗を試みた末、右手を切断されてしまった暴走族“魔墓呂死”の特攻隊長・仁が、バトルスーツに身を包み、幻の街サンダーロードで最後の決戦に挑む模様を描く。


 このたびのプロジェクトは、長らく紛失したと考えられていた撮影当時の16mmネガ・フィルムが、2015年夏にとある倉庫から発見されたことから始動。16mmネガ・フィルム自体は、現在視聴可能な『狂い咲きサンダーロード』の画質を遥かに凌駕するものだったが、経年のキズや埃による汚れも数多く見受けられたため、石井監督と撮影監督・笠松則通が1コマずつ丹念に精査し、最新技術を用いて修正を加えた上で、ブルーレイ化に至った。


 作業には通常の行程よりも多くの技術と費用がかかるため、クラウドファンディング形式を採択。出資者には、出資金額に応じて、ブルーレイ先行入手権や、原型師・寒河江弘が手がけるオリジナルフィギュアなど、様々な限定特典が用意されるという。


 5月19日には、クラウドファンディング特設サイトのオープンとともに、『狂い咲きサンダーロード』完全復活プロジェクトが始動する。同日夜には、DOMMUNEにて、「『狂い咲きサンダーロード』完全復活プロジェクト決起集会~やってやろうじゃナイト!」が開催される。石井監督や笠松カメラマン、助監督を務めた演出家の緒方明ら『狂い咲きサンダーロード』製作陣に加え、特別ゲストとして、本作の大ファンを自認する宮藤官九郎とニューロティカのボーカルあっちゃんが登場し、トークを展開する予定だ。(リアルサウンド編集部)