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ユナイテッドアローズ16年3月期は増収減益、実店舗と連携した自社EC強化

2016年05月10日 08:22  Fashionsnap.com

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左からIR室 室長 丹智司、代表取締役 社長執行役員 竹田光広 Image by: FASHIONSNAP
ユナイテッドアローズが、2016年3月期決算を発表した。連結売上高は1409億円(前期比107.5%)、営業利益が110億円(同97.5%)、経常利益111億円(同96.8%)で、第4四半期に苦戦し計画を下回ったことから増収減益。新年度に向けて「必需品としてではなく嗜好品」としての商品づくりで差別化し、自社ECサイトの強化を図る。

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 EC売上高は単体162億円で2桁成長だったが、実店舗との連携について竹田光広 代表取締役社長は「他社に対して相当な遅れをとっている」と捉える。自社ECでは会員や各種サービスを実店舗と一元化して利便性を向上し、在庫の連携などで販売機会ロス率を改善する。近年はECで下見して実店舗で購入するウェブルーミング客も多いというが、接客や付加価値を追求することで実店舗とECの相乗効果を狙う。
 新年度には商品戦略本部の新設とSBU本部の統合を行う。商品戦略本部は、顧客の今の動向や今後のトレンド予測などの定性情報を分析するファッションマーケティング部と販売動向をより詳細に分析するMD推進部を統合し、全社の企画とMD改革をリードする位置づけで、本部長には前UA本部長の大田直輝氏が着任。SBU本部長は、前GLR本部長の鵜野安男が務める。