4月30日~5月1日、イタリア・モンツァでACIイタリアGTチャンピオンシップの開幕戦が行われ、アントネッリ・モータースポーツから参戦している笠井崇志はレース1で3位表彰台を獲得した。
イタリアのモータースポーツ界でひとりステップアップしている笠井は今季、ポルシェカレラカップ イタリア参戦時にも所属していたアントネッリからイタリアGTにランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオで参戦している。
イタリアGTには、GT3カーで争われるスーパーGT3、スーパーGTカップというふたつのクラスがあり、笠井が参加するのはカップカーで争われるスーパーGTカップ。各ラウンド2レースで開催され、ドライバー交代も行われる。笠井のチームメイトは、18歳の若手ドライバー、マッテオ・デシデリだ。
30日にはQ1とQ2、決勝レース1が行われ、Q1はデシデリがアタックを担当し、3番手タイムを獲得。Q2は笠井がドライブし、シリーズ初の予選で4番手タイムを記録する好走をみせた。
3番グリッドからスタートしたレース1では、スタートドライバーのデシデリが2番手までポジションを上げて、笠井にドライバーチェンジ。ステアリングを引き継いだ笠井はトップを追いかけていく。
しかし、レース終盤、笠井のマシンにエンジントラブルが発生しペースダウン。ポジションをひとつ落としながらも粘りの走りで3位でチェッカー。イタリアGTデビュー戦で表彰台を獲得した。
翌1日に行われたレース2は、雨が降るコンディションで行われた。笠井にとって、ウエット路面でランボルギーニ・ウラカンをドライブするのは、これが初めてのことなる。
レースはセーフティカースタートとなり、笠井は巧みな走りで4番手をキープしたまま、ピットイン。デシデリにドライバーチェンジしたが、その直後、デシデリはアウトラップのレズモコーナーひとつめでクラッシュ。マシンに大きなダメージを負ってしまい、リタイアとなった。
イタリアGTの第2大会は5月27日~29日にイモラで行われる。