ホッケンハイムで開催されたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。8日に行われた第2戦決勝は、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)がポール・トゥ・ウインで制した。
前日のレースは4位で終えたディ・レスタは、第1戦ポールタイムには及ばなかったものの1分34秒060のタイムをマークし第2戦のポールポジションを獲得する。2番手にはアウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)が入った。アウディ勢は10kgの前日の予選からウエイトハンデが加算され、ジェイミー・グリーンの11番手が最上位となり、開幕戦ウイナーのエドアルド・モルタラが12番手、ニコ・ミュラーは15番手に沈んだ。
60分+1周(タイヤ交換義務)で争われる日曜の決勝レース。サーキットには、78500人が来場する。
好スタートでホールショットをディ・レスタが奪う一方で、2番手スタートのファーフスは少し出遅れ、2列目のゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)とマキシム・マルティン(BMW M4 DTM)に並ばれ、3ワイドで1コーナーへ進入。後方では4台が絡むクラッシュが起きセーフティカーが入る。
ディ・レスタ、マルティン、パフェット、ファーフスの順で4周目にリスタートが切られる。パフェットは、マルティンをこの周でオーバーテイクし2番手に浮上する。マルティンは、9周目にファーフスにも抜かれ4番手に後退。
トップのディ・レスタはトップを快走し14周目終わりでピットインに入る。しかし、右フロントタイヤの交換作業が遅れ、パフェットのぎりぎり前でピットアウト。パフェットがタイヤ交換を終えていないミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)に手間取ったためトップを死守することに成功する。
ディ・レスタを追いかけたいパフェットだったが、ピットアウト時に危険な走行をしたとしてドライブスルペナルティを科される。18周目終わりでピットインしトップ争いから後退する。ライバルがいなくなったディ・レスタは、2番手のファーフスに約14秒の差を付けトップでチェッカーを受けホッケンハイムでの初勝利を挙げた。
2位には、34周目にファーフスを捕えたティモ・グロック(BMW M4 DTM)が入るもレースとに車両違反が見つかり失格。3番手でゴールしたファーフスが2位となり、3位にはマルティンが繰り上げとなった。
「もちろん、ゲイリーが居なくなった後はより簡単になったね。しかし、ピットで遅れたにも関わらず強い勝利を挙げることができた。僕たちは、去年よりもシンプルに速いよ」とディ・レスタはコメントしている。
開幕ラウンドの2レースを終えてディ・レスタが37ポイントでランキング1位。2位には28ポイントを獲得したロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)、3位に開幕戦を勝利したモルタラが続いている。