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WTCCモロッコ:ホンダが1-2-3フィニッシュ。ハフが今季2勝目

2016年05月09日 05:31  AUTOSPORT web

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ティアゴ・モンテイロ&ロブ・ハフ&ノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)
FIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4ラウンドは8日、モロッコのマラケシュでオープニングレースとメインレースが行われ、ホンダのロブ・ハフ(シビックWTCC)がメインレースでポール・トゥ・ウインを達成。ホンダは、ノルベルト・ミケリスとティアゴ・モンテイロも2位と3位に入り、見事表彰台を独占した。オープニングレースはトム・コロネル(シボレー・RMLクルーズ)が優勝している。

 生憎の曇り空となった決勝日のマラケシュ。12時過ぎからのオープニングレースはなんとかドライコンディションで行われたものの、夕方5時過ぎからのメインレースは、スタート前から降り出した雨の影響でウエットレースとなった。

 予選トップ3独占のホンダ勢が最前列と3番グリッドに並んだメインレースは、ポールシッターのハフが無難にホールショットを決めたものの、2番グリッドのミケリスは若干蹴り出しが鈍り、その影響を受けたモンテイロが4番手スタートのホセ-マリア・ロペス(シトロエンC-エリーゼWTCC)にポジションを奪われてしまう。しかし、4周目に最速ラップを刻んだモンテイロは、続く5周目にタイトコーナーのブレーキングをミスしたロペスを抜いて3番手に復帰、これでホンダは1-2-3態勢を形成した。

 レース中盤以降、先頭のハフは2番手につけるチームメイトのミケリスに何度も1秒圏内まで迫られるも、周回ごとに悪化する路面コンディションに対処しながら、終始ミスのない走りを披露。また、背後のロペスからプレッシャーを受ける3番手のモンテイロも、レース後半はシトロエンの接近を許さず。最後までポジションを守った3台のシビックは、そのまま22周のチェッカーを受け、見事に1-2-3フィニッシュを達成した。

 一方、リバースグリッドが採用されたオープニングレースでは、ポールシッターのジェームス・トンプソン(シボレー・RMLクルーズ)が1コーナーでポジションを守り、レースの主導権を握るかと思われたが、スタート直後の緩やかなターン3で2番手につけていたヒューゴ・バレンテのラーダ・ベスタに押し出される形でコースオフ、波乱の幕開けとなった。

 レースは、トップに浮上したバレンテが序盤をリードすることとなったが、すぐにバレンテにはドライブスルーのペナルティが下り、7周目からはスタートで3番手に浮上していたコロネルが新たなリーダーの座についた。
 ただ、コロネルの後ろには王者ロペスがピッタリとつけ、中盤以降はシトロエンC-エリーゼの強烈なプレッシャーを受け続けることになった。しかし、経験豊富なコロネルはロペスの猛攻を巧みなドライビングで凌ぎきり、最後も0.319秒差でポジションを守り抜いて21周のトップチェッカーを受けた。

 3位はミューラー。8、9、10番手スタートのホンダ勢は、モンテイロが4位、ミケリス5位、ハフが6位に入っている。