ホッケンハイムで開幕戦を迎えたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。7日に行われたオープニングラウンドは、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)が制した。
予選は、昨年はシリーズ21位と下位に終わったニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM)がプラクティスから好調な走りを見せ、自身初となるポールポジションを獲得した。2番手にモルタラが続き、アウディ勢がフロントローを獲得。3番手には、メルセデスのロバート・ウィケンスが続いた。トップ10以内にアウディ勢は6台が入る。一方、BMW勢は苦戦しマルコ・ウィットマンの10番手が予選最上位となった。
好天で迎えた決勝レース。今年も土曜日は、40分+1周(タイヤ交換義務なし)で行われる。
スタートでミュラーが少し出遅れ、モルタラがホールショットを奪う。ミュラーはウィケンスを抑え2番手に。2コーナーで4番手スタートのジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)がウィケンスをオーバーテイクするも、ヘアピンの立ち上がりでウィケンスが再び逆転し3番手をキープする。
ウィケンスを攻略できなかったグリーンに、今度はクリスチャン・ビエトリス(メルセデスAMG C63 DTM)と10番手からジャンプアップしてきたウィットマンが襲い掛かるなんとか4番手を死守したグリーンだったが、7コーナーで膨らみコースアウト。上位争いから後退する。
激しいオープニングラップは、モルタラがトップ。ミュラー、ウィケンス、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)、ウィットマン、マイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)、ビエトリスと続く。
今回でDTM100戦目となるロッケンフェラーだったが、4周目に右リアサスペンションが壊れピットイン。そのままリタイアとなってしまった。
後続に約2秒差を付けモルタラはレースをコントロール。5周目に、ウィケンスはミュラーを攻略し2番手に浮上するも、前を行くモルタラとのギャップをなかなか埋めることができない。
11周目、ビエトリスはディ・レスタをオーバーテイクし4番手に。モルタラ、ウィケンス、ミュラー、ビエトリス、ディ・レスタの順でレースは進む。
ディ・レスタは21周目にビエトリスを交わし4番手を奪い返すもトップ3は変わらず、モルタラがトップを守り切り、開幕戦のウイナーに輝いた。2位はウィケンス、3位にはミュラーが入り、初の表彰台を獲得している。
「シーズンの素晴らしいスタートが切れたよ。昨年もここでは速かったけど、今年は勝つことができた。本当にクールだね」とモルタラ。
一方、ポールを獲得するもスタートで交わされたミュラーは、「スタートで失ってしまった。勝利に向けてパーフェクトなグリッドポジションをうまく使いたかったよ。けれど、DTMで初めての表彰台を獲得できてスーパーハッピーさ」とコメントしている。