山田真之亮 PRESS RELEASE
FIA-F4 からステップアップした注目ルーキー山田真之亮、
SUPER GTデビュー2戦目、早くも4位入賞を果たす!!
5月3日~4日、静岡県、富士スピードウェイにて、2016 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT500km RACE」が開催されました。
昨年のFIA-F4での活躍を認められ、TEAM UPGARAGE with BANDOHからSUPER GTへのステップアップを果たした山田真之亮は、デビュー戦となった岡山での開幕戦で無事完走を果たし、気持ちも新たに第2戦の舞台、富士スピードウェイに乗り込みました。
3日の午前中に行われたフリー走行では、チームメイトの中山友貴選手と交互にマシンに乗り込み、セットアップを煮詰めていきました。今回マシンはカラーリングを一新。「これまで不運が続いたから、気分転換で心機一転という意味ですね」と坂東正敬総監督は語ってくれましたが、細部にわたってマシンも見直され、このレースに賭ける意気込みを感じさせてくれました。結果、朝は34周をこなし、1分37秒569でクラス4番手と好タイムをマーク。午後の予選に大きな期待を持たせました。
予選Q1に向けて、坂東正敬総監督、そして石田誠監督が指名したアタッカーは山田真之亮でした。激戦区のGT300クラスでQ1突破を目指すのは、ルーキードライバーにはかなりのプレッシャーがかかる仕事です。しかし、山田真之亮はそのプレッシャーをバネにして、自己ベストを更新する1分37秒247をマークし、13番手で見事Q1突破を果たしました。
予選Q2では中山友貴選手がベテランらしい走りを見せ、従来のコースレコードを更新する1分36秒424で予選7番手のポジションを手に入れました。
決勝当日、前夜からの雨もSUPERGTのフリー走行が始まる前には止み、コースコンディションは瞬く間にドライ路面となりました。30分という短い時間の朝のフリー走行では、まず中山友貴選手が乗り込み、5分ほどでチェックを済ませると山田真之亮にステアリングを委ね、セットアップとマシンへの習熟に時間をかけさせるのが、ルーキーを起用したチームの戦略です。
決勝レースは、午後2時スタート。快晴の五月晴れで、まさにレース日よりです。スタートドライバーは中山友貴選手。まずは堅実なスタートを見せ、ポジションキープをしながら、コンスタントなラップタイムで周回を重ねていきます。そして32周目にドライバー交代した山田真之亮も着実なペースで周回を重ね、ポジションを徐々にあげていったのですが、100RでGT500クラスのマシンに接触し、スピン。レースには復帰したものの、大きなタイムロスをしてしまいました。
気持ちを切り替え、タイヤとブレーキを労わりながら速いペースで周回を重ねた山田真之亮は、その後、GT500マシンのタイヤバーストによるアクシデントでセーフティカーが入ったこともあって、スピンでのロスタイムをかなり取り返すことができました。
無事、中山友貴選手にバトンタッチを終え、マシントラブルが出ないように祈るような気持ちでモニター画面の動向を見守る山田真之亮でしたが、その山田の気持ちが伝わったか、見事4位でチェッカーを受けることができました。
■山田真之亮のコメント
「予選のQ1は初体験でしたので、正直、どこまで攻めていいのかわからない状況の中、全力で攻めたところBコーナーで大きく膨らんでしまいタイムロスしたのですが、その周がベストタイムでした。ミスがなければ1分36秒台も可能だったと思います。タイヤの使い方も、1周早くアタックしてしまったようで、次回からは最適なタイミングでアタックできるはずです。富士でのQ1突破は、今後の自信につながりました」
「決勝結果は、本当に悔しいです。100Rで僕がイン側を走っていたら、GT500クラスのマシンがアウトから被せてきて接触された形で、僕がスピンしました。GT500とGT300なので順位は変わらないにせよ、どうしてペナルティが出ないのか、レース後にチームが正式に抗議を出したのですが、映像ではGT500もアウト側に行き場がなく、レーシングアクシデントだという判定でした。マシンのバランス的には前半から中盤は問題なかったですが、途中からリヤタイヤの消耗が激しく、セクター3が辛かったです。あのスピンがなければタイヤ無交換という選択肢もあったかも知れませんが、それでも中山選手が完璧な仕事をしてくれたおかげで4位入賞が果たせたことは、素直に嬉しい結果でした。次は絶対に勝ちたいですし、今日は、僕の中の何かに火が付いた気分です」