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「アロンソ、6位好走もマクラーレン・ホンダの弱点に苦しめられる」:英誌全ドライバー採点ロシアGP編

2016年05月07日 10:01  AUTOSPORT web

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2016年第4戦ロシアGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
英AUTOSPORTが2016年第4戦ロシアGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回の最高点は9点、今季初入賞を果たしたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソにも高い評価が与えられている。

 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

 今回の最高点9点を獲得したのは3人、以下8点が4人、7点が4人、6点が6人、5点が3人、最低点は4点(ひとり)だった。

【次ページ以降の内容】
■ロシアGP 殊勲のドライバートップ3は……
■マクラーレン・ホンダ:厳しい燃料セーブを強いられたことが残念
■「厳罰も当然」。最低点はクビアト
■ロシアGP 全ドライバーへの評価点


■ロシアGP 殊勲のドライバートップ3は……

 9点が与えられたのはニコ・ロズベルグ、バルテリ・ボッタス、ケビン・マグヌッセンだった。

 メルセデスのロズベルグはポールポジションからスタート、今季4連勝を達成した。
「ルイス・ハミルトンがトラブルに見舞われたため、ロズベルグはまたしても予選でライバル不在の状態でポールを獲得した。だがQ2の見事なペースを見ると、ハミルトンがいたとしてもポールをつかんだのではないかと思う」と寸評には記されている。

「Q3のアタックラップでミスがあり、Q2の自身のタイムを上回ることができなかったため、1点減点した」

「しかし決勝の走りは完璧だった。MGU-Kに問題を抱えながら、去年からの7連勝を達成した」


 ウイリアムズのバルテリ・ボッタスは、2番グリッドからスタート、4位を獲得した。
「得意とするこのコースでボッタスは素晴らしい予選ラップを走り、フェラーリ2台の中に割って入ることに成功した」

「スタートでキミ・ライコネンに抜かれるが、リスタート後のバトルを制し、ポジションを取り戻した。しかしその後、ハミルトンには比較的簡単に抜かれてしまった。とはいえ彼が速かったこととこの結果が見事であることには疑いの余地がない」

 ルノーのマグヌッセンは17番グリッドから7位入賞を成し遂げた。
「予選ではハースに大きく差をつけられて落胆していた。FP3と予選の間で他車が大きくタイムを更新するなかで、マグヌッセンはコンマ3秒しか見つけることができなかった」

「それでも彼は素晴らしいレースを走り、ルノーに今季初入賞をもたらした。1周目の混乱を避け、ピットストップでロマン・グロージャンの前に出ると、速いマシンを後ろに押さえ込んでポジションを守り切った」

【他ページの内容】
■マクラーレン・ホンダ:厳しい燃料セーブを強いられたことが残念
■「厳罰も当然」。最低点はクビアト
■ロシアGP 全ドライバーへの評価点


■マクラーレン・ホンダ:厳しい燃料セーブを強いられたことが残念

 マクラーレン・ホンダのアロンソとジェンソン・バトンはロシアGPで今季初入賞を果たした。

 アロンソは14番グリッドからスタート、6位でフィニッシュし、8点の評価を与えられた。
「ロシアでは予選に関してはバトンにおよばず、0.1秒チームメイトより遅かった。しかしレースでは非常にいい走りをした。1周目の大混乱をうまく避け、トロロッソのマックス・フェルスタッペンが最終的にトラブルに見舞われるまで、彼を慎重に追いかけた」

「終盤は余裕を持って6位を走行、2016年初ポイントを獲得した。唯一残念だったのは、ホンダの効率の悪さから燃料を厳しくセーブしなければならなかったことだ」


 バトンは12番グリッドから10位を獲得、7点の評価を受けた。
「バトンはQ3進出まで0.1秒まで迫った。マクラーレンが2016年最もQ3に近づいた瞬間だった。さらに彼は予選でチームメイトに勝っている」

「決勝では1周目のターン3でクラッシュしたベッテルを避けるため、アウト側のラインを取らなければならず、その後は入賞圏内を目指して戦うレースになった。残り数周というところで、タイムペナルティを受けているカルロス・サインツJr.を抜いて、ポイント獲得を果たした」

【他ページの内容】
■「厳罰も当然」。最低点はクビアト
■ロシアGP 全ドライバーへの評価点
■ロシアGP 殊勲のドライバートップ3は……


■「厳罰も当然」。最低点はクビアト

 今回の最低点4点はレッドブル・レーシングのダニール・クビアトに与えられた。

 クビアトは8番グリッドからスタート、オープニングラップでセバスチャン・ベッテルに追突し、10秒のストップ&ゴーペナルティを受けて後退、最終的に15位に終わった。
 このレースの数日後、レッドブルはクビアトとマックス・フェルスタッペンをスペインGPから交代させることを発表している。


「クビアトは予選でフロントタイヤを機能させることに、チームメイトのダニエル・リカルドよりも苦しんでいた。アンターステアに見舞われ、リカルドに0.3秒以上の差をつけられた」

「彼の決勝は悲惨だった。わずか数メートルのうちにベッテルに2回衝突、それによって厳しいペナルティが科されたが、それも妥当な判断だった。中国での批判は不当だったが、今回はそうではない」

【他ページの内容】
■ロシアGP 全ドライバーへの評価点
■ロシアGP 殊勲のドライバートップ3は……
■マクラーレン・ホンダ:厳しい燃料セーブを強いられたことが残念


■ロシアGP 全ドライバーへの評価点は……

 英AUTOSPORTによる2016年第4戦ロシアGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:8点
ニコ・ロズベルグ:9点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:5点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:6点
バルテリ・ボッタス:9点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:8点
ダニール・クビアト:4点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:5点
セルジオ・ペレス:7点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:9点
ジョリオン・パーマー:6点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:8点
カルロス・サインツJr.:6点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:7点
フェリペ・ナッセ:6点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:7点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:6点
リオ・ハリアント:6点
■ハース
ロマン・グロージャン:7点
エステバン・グティエレス:5点

【他ページの内容】
■ロシアGP 殊勲のドライバートップ3は……
■マクラーレン・ホンダ:厳しい燃料セーブを強いられたことが残念
■「厳罰も当然」。最低点はクビアト