6日に行われたFIA 世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャンの公式予選は、ティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブレンドン・ハートレー組のポルシェ919ハイブリッド1号車がポールポジションを獲得した。
今回のスパに、ハイダウンフォース仕様とル・マン用のロードラッグ仕様を“ミックス”した空力パッケージで臨んでいるポルシェ2台が、ライバルに1秒以上の大差をつけ、フロントロウを独占した。
朝のフリー走行でトップ2につけたポルシェ919ハイブリッドは、1号車を駆るハートレーが最初のグループで1分55秒691の最速タイムをマークすると、続く第2グループのベルンハルトも1分55秒895を記録。2号車をドライブしたニール・ジャニとマルク・リーブにも約コンマ8秒の差をつける、1分55秒793という圧倒的なアベレージタイムでポールポジションを手に入れた。
その一方で僅差の争いとなった3番手は、小林可夢偉の駆るトヨタTS050ハイブリッド6号車が0.018秒差でアウディ8号車を退けた。初の予選アタッカーを務めた可夢偉は、第1グループで1分57秒778をマークすると、第2グループのステファン・サラザンも1分57秒619にまとめ、8号車のオリバー・ジャービスとロイック・デュバルの平均タイムを僅差で上回った。
また、アンソニー・デイビッドソンと中嶋一貴のドライブするトヨタ5号車も、アンドレー・ロッテラーとマルセル・ファスラーが走らせたアウディ7号車を上回る平均タイムを記録、5番手のポジションを獲得した。
LMP2クラスは、レネ・ラストがコンマ5秒以上も速いクラスベストを記録した26号車G-ドライブ・レーシングのオレカ05・ニッサンがポール。LMGTE proは、AFコルセ同士の争いを制したダビデ・リゴンとサム・バードの71号車フェラーリ488 GTE、LMGTE Amは98号車アストンマーチン・レーシングのバンテージV8がそれぞれトップにつけている。